国際化学オリンピック2020、日本代表4名が決定

 「夢・化学-21」委員会と日本化学会は、「第52回国際化学オリンピック」の日本代表生徒4名を決定した。2020年7月6日から15日までの10日間、トルコ・イスタンブールで開催される大会で実験試験・理論試験を行う。

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 「夢・化学-21」委員会と日本化学会は、「第52回国際化学オリンピック」の日本代表生徒4名を決定した。2020年7月6日から15日までの10日間、トルコ・イスタンブールで開催される大会で実験試験・理論試験を行う。

 国際化学オリンピックは1968年に東欧3か国(ハンガリー、旧チェコスロバキア、ポーランド)が始めた高校生の学力試験から発展した、1年に1度開催される「化学」の国際大会。1984年にアメリカ合衆国が参加して以来急激に参加国が増え、今では例年約80か国から300人近い生徒が参加しているという。

 大会は、毎年7月に約10日間開かれ、 それぞれ5時間に及ぶ実験問題と筆記問題が出題され個人戦として競われる。成績優秀者には金メダル(参加者の1割)、銀メダル(同2割)、銅メダル(同3割)がそれぞれ贈られる。日本は毎年4名の代表生徒が参加し好成績を収めており、2019年のフランス大会では2名が金メダル、2名が銀メダルを獲得した。

 日本では、オリンピックの前年度に開催される「化学グランプリ」に参加して、高校2年生から中学3年生の中で上位の成績を挙げるか、日本化学会の支部からの推薦によって代表候補になることができる。「日本化学会の各支部から推薦された者」で、化学グランプリ・オリンピック委員会により認定される代表候補もいる。

 「第52回国際化学オリンピック」代表生徒は、麻布高等学校(東京都)2年の相哲人 (あいあきと)さん、久留米大学附設高等学校(福岡県)2年の柴山礼寛(しばやまれお)さん、南山高等・中学校女子部(愛知県)1年の林璃菜子(はやしりなこ)さん、灘高等学校(兵庫県)1年の吉田悠真(よしだゆうま)さんの4名。代表者の4名は7月6日から15日までの10日間、 トルコ・イスタンブールで開催される大会に参加する。

《桑田あや》

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