新型コロナ想定した「新しい生活様式」実践例を公表

 厚生労働省は2020年5月7日、新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」をWebサイトに掲載した。具体的にイメージできるよう、今後、日常生活の中で取り入れてほしい実践例を示している。

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 厚生労働省は2020年5月7日、新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」をWebサイトに掲載した。具体的にイメージできるよう、今後、日常生活の中で取り入れてほしい実践例を示している。

 新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」は、5月4日の新型コロナウイルス感染症専門家会議による提言を踏まえたもの。同会議は、これまでも感染拡大を食い止めるために徹底した「行動変容」の重要性を訴え、手洗いや身体的距離確保といった基本的な感染対策の実施、「3つの密」を徹底的に避けること、「人との接触を8割減らす10のポイント」などの提案を重ねて呼びかけてきた。今後は、長丁場に備え「新しい生活様式」に移行する必要があると提言している。

 実践例では、「ひとりひとりの基本的感染対策」「日常生活を営むうえでの基本的生活様式」「日常生活の各場面別の生活様式」「働き方の新しいスタイル」の4つの項目について説明。

 「ひとりひとりの基本的感染対策」では、感染防止の3つの基本として、身体的距離の確保・マスクの着用・手洗いを記載。人との間隔はできるだけ2m(最低1m)空けること、遊びにいくなら屋内より屋外を選ぶこと、会話をする際は可能な限り真正面を避けること、手洗いは30秒程度かけて水と石けんで丁寧に洗うこと(手指消毒薬の使用も可)などをポイントとした。また、移動に関する感染対策として、帰省や旅行は控えめにすること、発症したときのために誰とどこであったかをメモにすることなどがある。

 「日常生活の各場面別の生活様式」では、買い物、娯楽やスポーツなど、公共交通機関の利用、食事、冠婚葬祭などの親族行事に関して説明。買い物は通販も利用するほか、1人または少人数で空いた時間に行うこと、サンプルなど展示品への接触は控えめにすることなどをあげている。冠婚葬祭などの親族行事については、多人数での会食は避け、発熱や風邪の症状がある場合は参加しないことをポイントとした。

 新型コロナウイルス感染症は、無症状や軽症の人であってもほかの人に感染を広げる例がある。厚生労働省は、感染症対策には、自らを感染から守るだけでなく、周囲に感染を拡大させないことが不可欠であり、そのためにはひとりひとりの心がけが何より重要だと伝えている。自身のみならず、大事な家族や友人、隣人の命を守るため、「手洗い、咳エチケット等の感染対策」「『3つの密』の回避」、「人との接触を8割減らす10のポイント」とあわせて、日常生活の中で「新しい生活様式」を活用してほしいと呼びかけた。

《黄金崎綾乃》

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