多摩地域の体験型英語学習施設、最優秀事業応募者決定

 東京都教育委員会は2021年9月30日、多摩地域における体験型英語学習施設整備・運営事業者の募集について1件の提案の応募があり、審査の結果、提案者である「TOKYO GLOBAL GATEWAY」を最優秀事業応募者として決定したと発表した。

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最優秀事業応募者の提案概要
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 東京都教育委員会は2021年9月30日、多摩地域における体験型英語学習施設整備・運営事業者の募集について1件の提案の応募があり、審査の結果、提案者である「TOKYO GLOBAL GATEWAY」を最優秀事業応募者として決定したと発表した。

 東京都教育委員会は、2018年に東京青海に開設した「東京都英語村TOKYO GLOBAL GATEWAY(TGG)」と同様の体験型英語学習施設を2022年度中に多摩地域に開業するべく、整備・運営にあたる民間事業者の提案を8月2日から12日にかけて募集した。期間中、提案があったのはTGGを運営する「TOKYO GLOBAL GATEWAY」1件のみであったことから、提案書等の書面による1次審査並びに提案書等およびプレゼンテーションによる2次審査を行い、構成等に瑕疵がなく、欠格事項にも該当しないことを確認したうえで、「TOKYO GLOBAL GATEWAY」を最優秀事業応募者として決定した。

 TOKYO GLOBAL GATEWAYが提案したプログラムは、10年後の東京・多摩をイメージした近未来を感じるデザインの施設で、英語でさまざまなコミュニケーションができる2シーン。原則8名のグループに1名のイングリッシュスピーカーが付き、海外での日常生活シーンを想定しながら学校での学びを生かした“英語を使う”プログラム「アトラクションシーン」と、理科・社会・文化等のテーマに応じた内容を“英語で学ぶ”CLIL的手法を用いたプログラム「アクティブイマージョンシーン」を展開する。

 おもな利用対象者は小学生・中学生で、学校団体での利用を想定。施設の最大収容人数は1日あたり約340人。利用料金は都内小学生で2,970円(半日)~5,940円(1日)、都内中学生で3,190円(半日)~6,380円(1日)を想定。開業予定は2023年1月としている。

 審査結果では、既存のTGGの良さを踏まえつつ、多摩地域の魅力の発見、発信をプログラムに取り入れた点等が評価された。一方、既存のプログラムの枠組みにとどまらず、より児童・生徒の学習能力を向上し意欲を引き出す効果的なプログラムとなるよう、さらなる検証や工夫が必要と指摘。利用料金についても、TGGと同水準とすることなく、多くの児童・ 生徒が継続的に利用しやすいよう価格設定や料金体系について工夫する余地があると指摘している。

 施設は、JR中央線立川駅より徒歩8分・多摩都市モノレール立川北駅より徒歩4分にある「GREEN SPRINGS」に開設予定。今後は、TOKYO GLOBAL GATEWAYを事業予定者とし、東京都教育委員会と共に提案内容をもとにした協議を進める。

《畑山望》

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