JR東日本と京王電鉄(京王)は4月13日、国家戦略特別区域会議の下に設置された東京都都市再生分科会が新宿駅西南口地区の開発計画についての都市計画手続きを開始したことを受けて、同計画の概要を明らかにした。
新宿駅西南口地区は、同駅西口の「北街区」と呼ばれる小田急百貨店や京王百貨店などが建つゾーンと、新宿サザンテラスなどがある渋谷区に跨る「南街区」を含むゾーンだが、これらでは駅施設や駅ビルなどの建造物が老朽化し、構造が複雑でわかりにくいことに加えて、駅と街、街と街の移動も難しく、膨大な歩行者が留まる空間なども不足しているなどの欠点がある。
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そこで、2019年12月に都市計画の決定が告示された新宿駅直近地区土地区画整理事業、2021年4月に都市計画の決定が告示された新宿駅西口地区開発計画等の周辺開発と連携して、新宿駅やその周辺をひとつの駅と見做す「新宿グランドターミナル」として一体的な再開発が推進されることになり、東西南北の重層的な歩行者ネットワークの構築や乗換え動線の改良、滞留・回遊性の確保などが、東京都の国家戦略特別区域における都市再生プロジェクトとして取り組まれることになった。
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鉄道については、東京地下鉄(東京メトロ)丸ノ内線や都営地下鉄大江戸線への乗換え動線の分散化などが含まれており、合わせて、京王電鉄(京王)京王線の構内延伸や改札の新設、京王線ルミネ口の拡張が図られる。
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西南口地区再開発の工期は、南街区が2023~2028年度、北街区が2040年代までとされており、全体では17年程度に及ぶ長丁場となる。