コロナ第6波、後遺症の発症率低下傾向…日本システム技術

 日本システム技術は、名古屋工業大学の平田晃正教授との共同分析の結果を、「内閣官房COVID-19 AI・シミュレーションプロジェクト」にて報告。分析にはレセプトデータをベースとした約125万人のメディカルビッグデータを用いて実施した。

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 日本システム技術は、名古屋工業大学の平田晃正教授との共同分析の結果を、「内閣官房COVID-19 AI・シミュレーションプロジェクト」にて報告。分析にはレセプトデータをベースとした約125万人のメディカルビッグデータを用いて実施した。

 今回の日本システム技術と名古屋工業大学の平田晃正教授との共同分析は、新型コロナウイルス感染症の罹患後症状に関するもの。分析では、日本システム技術保有のメディカルビッグデータで継続的にデータ取得が可能な患者のうち、新型コロナウイルス感染症の発症者と未発症者において、倦怠感、呼吸困難、咳、頭痛、味覚・嗅覚障害等といった症状の有無を分析した。なお、後ろ向きコホート研究による分析のため、新型コロナウイルス感染症発症者、未発症者両方のデータを使用している。

 分析の結果、新型コロナウイルス未発症者は、上記症状の発症率がいずれの期間でも5%以下であった。一方、新型コロナウイルス発症者は、第1~3波では17%、第4波では20%、第5波では18%であったが、第6波では9%となった。

 「内閣官房COVID-19 AI・シミュレーションプロジェクト」では、新型コロナウイルス感染症の感染防止対策と経済活動の両立を図るため、テクノロジーの活用可能性を検討している。AI等を活用した感染拡大の早期探知等に係るデータ収集・分析やシミュレーション、感染防止対策に資する新技術の開発、その結果を社会実装するための検証等を行っている。

《いろは》

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