【高校受験2023】埼玉県公立高入試<社会>講評…例年とほぼ同じ出題形式に

 2023年2月22日(水)、2023年度(令和5年度)埼玉県公立高等学校入学者選抜が実施された。スクール21の協力を得て、学力検査「社会」の講評を速報する。この他の教科(全5教科)についても同様に掲載する。

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【高校受験2023】埼玉県公立高校<講評・社会>
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 2023年2月22日(水)、2023年度(令和5年度)埼玉県公立高等学校入学者選抜が実施された。埼玉県教育委員会が2023年2月17日(金)に発表した埼玉県公立高等学校入学者選抜志願確定者数は、全日制の普通・専門・総合学科の合計で、入学許可予定者数3万6,002人に対し、志願確定者数は3万9,921人で、倍率は1.11倍だった。

 リセマムでは、スクール21の協力を得て、学力検査「社会」の講評を速報する。この他の教科(全5教科)についても同様に掲載する。

<社会>講評
(スクール21 提供)

 今年は例年とほぼ同じ、出題形式でした。
 大きく変わった昨年に比べ、今年は過去問などで練習できた分だけ、取り組みやすかったのではないでしょうか。平均点も上がると思われます。

大問1 世界地理

 難易度、内容とも例年並でした。
 今までにないグラフの読み取り方をさせる選択肢の問題もありましたが、落ち着いて取り組めば難しくない問題でした。

大問2 日本地理

 難易度、内容とも例年並でした。
 昨年と同じ、会話文を読み、空欄に言葉を入れる問題が出題されました。過去問などで準備した受検生には、取り組みやすかったと思われます。
 また、例年出題されていた、地形図の細かな読み取りを問う問題は、今年は出題されませんでした。

大問3 日本史 古代~近世

 文化の問題で受検生には馴染みの薄い資料(鳥毛立女屏風、広隆寺の弥勒菩薩像)が出てきて、焦った受検生がいたかもしれません。
 また問2では、資料の内容から何をした人物かを判断して、その人物名を答える問題も出題されました。いずれも正確な知識がないと、正答できない問題でした。

大問4 日本史 近現代

 問3は資料の内容と指定語句をふまえながら、グラフの読み取りの説明をさせる問題でした。条件を正確に押さえていないと書けない問題なので、やや難しかったと思われます。
 問4の並べかえは、新聞記事の見出しによる並べかえでした。こちらは、今までにはあまり見られない、出題方法でした。

大問5 公民

 問2は、衆議院での内閣不信任案の記述問題。内容を正確に覚えていないと、書けない問題でした。
 問3は、裁判員制度に関する問題。かなり細かく裁判員制度を理解していないと、正答するのは難しかったと思われます。
 問4は会話形式の問題。県公立入試ではあまり出題されない為替相場の問題でしたが、落ち着いて読めば正答できる内容でした。

大問6 総合

 今年も大問6の中で、並べかえ問題が1問出題されました。
 問4は、文章と資料を読み解いて、正しいグラフを選び、空欄に文章を書き入れる問題。正確に文章やグラフの内容をつかむ力が、試された問題でした。



 このレポートは令和5年2月22日(水)に速報としてスクール21により作成されたもの。

協力:スクール21

《編集部》

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