文部科学省は、大学への飛び入学者について高等学校卒業者と同等以上の学力を有することを認定する「高等学校卒業程度認定審査」の募集を開始した。出願は5月31日まで。
文部科学省は、飛び入学制度の活用を促す観点から、大学への飛び入学者について、文部科学大臣が高校卒業者と同等以上の学力を有することを認定する制度「高等学校卒業程度認定審査」を創設、2022年度より開始している。
これは、現行制度では、飛び入学者は高校等を中途退学して大学へ入学することとなっており、大学入学後に中途退学する等して進路変更をしようとする際に高校等卒業の扱いとならず、就職や資格試験等の受験において困難が生じるとともに、飛び入学の活用が促進されない一因となっていることに対応するため。
高等学校卒業程度認定審査では、大学への飛び入学者に対して、入学した大学で一定の単位を修得している状況をもとに、高校卒業者と「同等以上の学力」を有することを文部科学大臣が認定する。審査は毎年6月と12月の時期に実施。認定基準は、高校で50単位以上を修得し、飛び入学した大学で16単位以上を修得していることや、修得した単位の分野が著しく偏っていないこと等。
2023年度の高等学校卒業程度認定審査(前期)は、4月24日~5月31日に郵送またはメールにて出願を受付。郵送は当日消印、メールの場合は5月31日午後11時59分送信分まで有効とする。審査を6月~7月ごろに実施し、結果を7月末ごろに通知。合格者には合格証書を送付する。実施要綱や出願書類等の詳細は、文部科学省のWebサイトにて確認できる。