博物館が社会に果たす役割について広く市民にアピールすることを目的に、国際博物館会議（ICOM）は5月18日を「国際博物館の日」と定めている。2023年は全国の各館園で記念事業が実施される他、3年ぶりに上野ミュージアムウィークが開催される。
2023年の「国際博物館の日」のテーマは「Museums, Sustainability and Well-being（博物館と持続可能性、ウェルビーイング）」。あらゆるコミュニティーの持続的発展や、個人の幸福にとって博物館はどう貢献できるのか、テーマのもとに世界各地でさまざまな記念事業が展開される。
日本においても、コロナ禍を経て今年は全国の各館園でさまざまな記念行事が企画されている。5月21日に国立科学博物館にて開催される「国際博物館の日記念シンポジウム」は、早々に定員に達したため申込みを締切。この他、全国の博物館や資料館、美術館、一部の文学館、水族館、動物園等において、無料公開や入館料割引、記念品贈呈、特別イベント等、来場者に向けたさまざまな事業を企画している。
また、国際的にも稀なほど、博物館・美術館等の文化施設が多数集まる上野では、3年ぶりに「上野ミュージアムウィーク」を開催。「国際博物館の日」の前後、5月6日～28日にかけて、上野の文化施設と上野のれん会が多くの記念イベントを行う。国立科学博物館や東京国立博物館、国立西洋美術館等、上野の一部施設で5月18日等に無料観覧日を実施する他、恩賜上野動物園は5月14日にオンライン特別イベントを開催。文化施設と一体となった上野の街を楽しんでもらおうと、上野のれん会は街のお楽しみ無料クーポン等を用意する。
全国の記念事業一覧は日本博物館協会のWebサイトに掲載。この機会に博物館等の文化施設に足を運んでみてはいかがだろうか。
