大分県豊後高田市では2023年10月1日から、大分県内初の試みとして、国の高等学校等就学支援金制度が所得制限で対象外となっている世帯へ、市独自で月額9,900円を上限に支給する。豊後高田市唯一の県立校、高田高校の授業料は実質無料化となる。
豊後高田市では、人口減少対策を最重点課題に位置付け、子育て応援誕生祝い金は最大200万円まで、高校生までの医療費や保育料・幼稚園の授業料、小中学校の給食費などは無料化し、妊娠期から高校生まで切れ目ない子育て支援に取り組んでいる。
今回、新たに保護者らの経済的負担の軽減と、一市一校の存続を支援し、高等教育と子育て環境の充実を図るため、高校授業料の無料化を決定した。
対象となるのは、国の就学支援金制度で世帯所得の判定基準（年収目安910万円未満）を超え、支給を受けることができなかった生徒のうち、「大分県立高田高校に在籍する生徒」または「市外の高校等に在籍し、市内に住所を有する生徒」のいずれかに該当する者。
対象世帯には10月以降、市独自で月額9,900円を上限に支給するとしている。
