【とっておきの私立中学校2024】成城学園中学校<後編>…個々を輝かせる行事とプログラム

 「中高6年間一貫教育を考える会」発行の中学受験情報誌『とっておきの私立中学校』と連携し、注目の私立中学校を紹介する本企画。本記事では、成城学園中学校を紹介する。

教育・受験 小学生
PR
中1の夏に実施される「海の学校」
中1の夏に実施される「海の学校」 全 7 枚 拡大写真

 2024年度の中学受験を目指すご家庭は、そろそろ第一志望校・併願校を決定する時期だろう。

 リセマムでは昨年に引き続き「中高6年間一貫教育を考える会」と連携し、お勧めの私立中学校をピックアップ。同会が発行する『とっておきの私立中学校』の中から抜粋して、注目校の魅力をお伝えしていく。

 前編の記事および本記事でご紹介するのは、成城学園中学校。東京都世田谷区にある中高一貫の共学校だ。学校長・中村 雅浩先生からのメッセージの他、カリキュラム、進路進学に対する考え方、特色のあるプログラム等を紹介する。

心身を鍛えるプログラム

 自然と親しむ教育の一環として行う2大伝統行事があります。中1の夏に実施される「海の学校」、さらに中2で行われる「山の学校(縦走・登山)」がそれです。いずれも学年の全員が参加し、生涯なかなか経験することができないような貴重な体験によって生徒たちの心と体を鍛えます。これらの行事は、成城大生や卒業生らのサポートによって運営されています。先輩たちとの交流を深めることができるのも、同校の家族的な雰囲気の継承につながっています。

中1の夏に実施される「海の学校」
中2で行われる「山の学校(縦走・登山)」

「成城学園中学校」特色ある教育活動

理系進学者向けのサイエンス教室

 理系進学者向けに年に数回開かれるサイエンス教室では、大学の講師や企業などの研究者を招いたり、理系学部を訪問したりするなど、高度な内容を学びます。普段の授業では扱えない専門性の高い実験や観察をなるべく取り入れることで、理系への興味関心を高め理系進学のモチベーション向上につなげています。

普段の授業では扱えない専門性の高い実験や観察をなるべく取り入れる
大学の講師や企業などの研究者を招いたり、理系学部を訪問したりする

「世界に目を向け、世界に発信できる力」を養う英語教育

 基礎となる英語力の強化とともに21世紀を担う人材がもつべきカや感性を育み、世界に発信できる力を養います。同校独自のCan-Do-Listを土台として、中高一貫の英語教育を展開しています。

世界に発信できる力を養う中高一貫の英語教育

「英語で学ぶ」を実現するカリキュラム

 中学段階では英語4技能をバランス良く伸ばすため「ProgressReport*」を作成。努力目標をわかりやすく提示し、主体的に学習に取り組むことを助けます。高校段階では基礎力をもとに世界各国のトピックについて英語で考えを深め、発信。中高ともにグループワークやペアワークを多く取り入れ、協働しながら建設的に議論する力を身に付けます。(*成城学園独自の英語技能取得度の分析レポート)

ICT機器を用いた自律的学習

 中学ではEnglish Centralを利用し、15,000本以上の動画の中から自分の英語レベルと興味関心にあった動画を視聴。英語の「聞く・話す」力を家庭で伸ばしていきます。夏休みには外国人講師とマンツーマンのオンライン英会話を実施し、英語を実装の場で活用する機会を設けています。高校では単語学習アプリ(モノグサ)を利用し、単語学習及び小テストを実施。単語を記憶に残す取組みとなっています。

Global Competence Program(中1~高1・週1時間)

 2022年度からスタートしたこのプログラム(通称GCP)では、より広い世界へと目を向ける積極性を育て、海外で学ぶことや世界を舞台に働くことへのポジティブな姿勢を育成します。授業は外国人教師が同校教員とともにTeam Teaching形式でわかりやすく進めます。グループでのプロジェクト学習を通じて、コミュニケーションスキルや批判的思考力、異文化理解、リーダーシップ、チーム・ビルティング能力なども育みます。

Global Studies Program(中3~高3/希望者制)

 学内で行う5日間の国際交流プログラムです。世界各国からの留学生とともに「グローバルな場でリーダーシップを発揮し、具体的なアクションプランを立てる」ことを目標とし、「より良い世界」のためのビジョンの共有や、そのためのゴール設定を行います。最終的にはグループで「より良い未来のために何をするのか」のマニフェストを作成し、英語でプレゼンテーションを行います。

5日間の国際交流プログラムでは、最終的に英語でプレゼンテーション

成城の英語力

「想像」が、未来を拓く。

 同校には、2020年夏にオープンした「恐竜・化石ギャラリー」があります。展示されているのは、スピノサウルスやティラノサウルス、首長竜などの頭骨や爪、歯など、とても珍しい恐竜などの化石で、その数は大小さまざま実に100点以上にものぼります。それらは学園内にある成城大学の卒業生が「生徒の皆さんが自然科学に興味をもつきっかけになれば」と提供してくれたものなのだそうです。

 残念ながら一般公開は行っていませんが、理科の教材として、また、専門家の研究資料として活用されています。もし成城学園でこれらの恐竜化石に出会う機会があったら、数千年から数億年の昔を「想像」してみてください。ちなみに、このギャラリーがある建物は、かつて中学校の美術室として長く使用されてきた場所です。壁や床に残った絵の具の跡や木の温もりもそのままに、成城学園の歴史も感じられる建物となっています。

理科の教材や専門家の研究資料として活用されている「恐竜・化石ギャラリー」

学校概要

所在地:東京都世田谷区成城6-1-20
アクセス:小田急線 「成城学園前駅」徒歩約8分
電話番号:03-3482-2104

2024年度「成城学園中学校」説明会情報

『とっておきの私立中学校2024』Web版をみる

《編集部》

【注目の記事】

この記事の写真

/

特集