【とっておきの私立中学校2024】駒場東邦中学校・高等学校…世界を冷静にとらえる目と感受性を養う

 「中高6年間一貫教育を考える会」発行の中学受験情報誌『とっておきの私立中学校』と連携し、注目の私立中学校を紹介する本企画。本記事では、駒場東邦中学校・高等学校を紹介する。

教育・受験 小学生
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震災復興の現場に触れる(2022年度実施)
震災復興の現場に触れる(2022年度実施) 全 7 枚 拡大写真

 2024年度の中学受験を目指すご家庭は、そろそろ第一志望校・併願校を決定する時期だろう。

 リセマムでは昨年に引き続き「中高6年間一貫教育を考える会」と連携し、お勧めの私立中学校をピックアップ。同会が発行する『とっておきの私立中学校』の中から抜粋して、注目校の魅力をお伝えしていく。

 本記事でご紹介するのは、駒場東邦中学校・高等学校。東京都世田谷区にある完全中高一貫の男子校だ。学校長・小家 一彦先生からのメッセージの他、特色のあるプログラムを紹介する。

教育方針

自主独立の気概と科学的精神をもって世界に大いなる夢を描こう

 今日の情報通信技術の進歩はとどまるところを知らず、私たちは、ここに居ながらにして簡単に世界とつながることができ、世界中で今起きたことをここで知ることができるようになりました。その一方で、私たちは常に不安を抱えているように感じます。価値観が極端に多様化し、果てしなく変化と忘却を繰り返す時代にあって、規範をどこに求めたらよいのか、あるいは、どのようにすればつながりを実感できるのか、いまひとつ確信をもてずにいるのではないでしょうか。強い言説に接してつい惹かれることがあっても、心底から安心することはないように思うのです。

 本校は、創立以来一貫して、「自主独立の気概」と「科学的精神」とを養うよう生徒諸君に説いてきました。これらの教えは、草創期においては、戦後の混乱が色濃く残る時代にあって貧しさを克服する方途として示されたものなのですが、その根本には、青少年に明るい夢を抱き続けてほしい、そして人類の福祉に貢献する人物として世界に羽ばたいてほしいとの切なる願いがあるのです。この願いは、右肩上がりの成長を信じていた時代を経て、グローバリズムへの一気の傾きを経験しても、変わることのないものでした。そして、現今の不安な時代においては、ますます強くなる願いなのです。

 自らを取り巻く世界を自分の目や耳で冷静にとらえ、興味関心を高めてほしい…駒場東邦はその感受性を磨く場でありたいと思っています。自分の頭で考えてそれを自分の言葉で表出してほしい、そして考えることをやめないでほしい…駒場東邦はその思考力を鍛える場でありたいと思っています。高い志をもつ仲間と共に、失敗を恐れず、自分の思い描くとおりに伸び伸びと学んでほしい…駒場東邦はその切磋琢磨の場でありたいと思っています。

駒場東邦中学校・高等学校 学校長 小家一彦先生

駒サポ

 2022年度より中1から高1の生徒を対象として「駒場東邦放課後学習サポートシステム」、通称「駒サポ」を導入しています。放課後に教室を開放し自習室として使用できるほか、同校OBを中心とした講師が、質問対応や学習計画立案などの学習サポートを行います。部活動後にも利用できるので、学習習慣を身に付けるのに最適な取組みとなっています。(費用別途)

高1の生徒を対象とした「駒場東邦放課 後学習サポートシステム」通称「駒サポ」

本物に触れる

 各学年の担任団や生徒の企画により、試験休みの期間や長期休暇を利用して、希望者を対象に多様な体験学習を行っています。重視しているのは、自分の目で実際に見たり、触れたり、話したりすること、現場の空気を肌で感じることです。同校は、そのような経験こそが、生徒ひとりひとりの生活をより豊かにし、日々の学校での学習をより深めることにつながると考えています。

震災復興の現場に触れる (2022年度実施)
ブラックジャックセミナー (2019年度実施)

自分たちが作る修学旅行

 各クラスの代表生徒で構成された修学旅行委員が、高1から担任団と協議しつつ、学年全体の意見を汲みながら討議を重ねて、行先・行程を決めていきます。まさに「自分たちがつくる修学旅行」なのです。目的地が複数方向に分かれたり、海外になったりすることもあります。問題意識を持ち、テーマを設定して事前学習を重ね、レポート集の編集や発表などの機会を通じて、その成果を共有していきます。これらの企画・作成も修学旅行委員が主体となって進めていきます。高2までの校外学習の積み重ねを踏まえた、生徒主体の学びの場となっています。

「駒場東邦中学校・高等学校」年間行事

修学旅行先の選定・事前学習
修学旅行(瀬戸内)

社会の第一線で活躍している卒業生を招く~人材育成講演会

 次世代を担う有為な人材育成を目的として、同窓会によって人材育成基金が設立されています。この基金を利用して外部講師を招いて行う授業や、法律・医療・研究など社会のさまざまな分野で活躍しているOBの講演会を実施しています。身近な存在であるOBから直接どんな中高生活を過ごしていたか、勉強のしかたや、どのような出会いがあったか等々具体的な話を聞き、生徒の関心を高める取組みを行っています。

「著作権法を扱う弁護士を目指して」44回生('03年卒)川野智弘氏 レゾネイト法律事務所

「駒場東邦中学校・高等学校」人材育成講演会

学校概要

所在地:東京都世田谷池尻4-5-1
アクセス:京王井の頭線「駒場東大前駅」徒歩10分、東急田園都市線「池尻大橋駅」徒歩10分
電話番号:03-3466-8221

2024年度「駒場東邦中学校・高等学校」説明会情報

『とっておきの私立中学校2024』Web版をみる

《編集部》

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