【とっておきの私立中学校2024】啓明学園中学校…生徒ひとりひとりの心に多様な世界が宿る教育

 「中高6年間一貫教育を考える会」発行の中学受験情報誌『とっておきの私立中学校』と連携し、注目の私立中学校を紹介する本企画。本記事では、啓明学園中学校を紹介する。

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【とっておきの私立中学校2024】啓明学園中学校…生徒ひとりひとりの心に多様な世界が宿る教育
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 2024年度の中学受験を目指すご家庭は、そろそろ第一志望校・併願校を決定する時期だろう。

 リセマムでは昨年に引き続き「中高6年間一貫教育を考える会」と連携し、お勧めの私立中学校をピックアップ。同会が発行する『とっておきの私立中学校』の中から抜粋して、注目校の魅力をお伝えしていく。

 本記事でご紹介するのは、啓明学園中学校。東京都昭島市にある中高一貫の共学校だ。学校長・大坪 隆明先生からのメッセージの他、特色のあるプログラム、進路進学に対する考え方等を紹介する。

教育理念

世界をつなぎ、未来に輝く

 学園の理念の一節に「世界を心に入れた人を育てる」とあります。ここで言う「世界」とは「多様性」と置き換えることができるでしょう。本学園のように世界に門戸を開いている学校であれば、趣味嗜好、政治信条に加えて、人種・国籍・宗教が異なる生徒が集まってきます。そのことを先入観や偏見をもつことなく、当たり前のものとして受け入れ、さらには自分とは異なる部分に関心をもち、学んでいくことは素晴らしいことです。私は、生徒ひとりひとりの心に多様な世界が宿るような教育をしたいと思っています。それを、以下の3つにまとめてみました。

(1) 自ら学びに向かう姿勢を育てたい

 人間はみな「考える」ことが大好きです。しかし、問題が複雑化・高度化するにつれ、高いレベルの知識習得や訓練が、基礎として必要になってきます。知識の習得や訓練は誰しも楽しいものではありません。しかし、楽しい行為を成り立たせるためには必要なことなのです。そのために、地道な学びを通して、自ら学ぶ姿勢を育てていこうではありませんか。

(2) 多様性を尊重し、平和をつくる心を中心軸に据える

 創立以来、一貫して多様性の受容を掲げている学校を私は他に知りません。他者を知り、その考えを理解し、その気持ちに寄り添う共感力は、先行きが不透明で、予測困難なこれからの時代にはいちばんに必要なものです。共感力の育成を教育現場のさまざまな場面で実践することで、本学園はダイバーシティ先進校を目指していきます。

(3) ひとりひとりが納得する進路を得て卒業する

 納得は結果がもたらすものではなく、その過程における充実の度合いで左右されます。全員が納得する結果を得られるわけではありません。必要なのは、「努力をしてきた」という実感です。最後に自分自身を頑張ったと褒めることができれば、納得がいきます。そうすれば、晴れやかな気分で次の未来へと向かっていけることでしょう。

啓明学園中学校高等学校長 大坪隆明先生

5つの技能を育てる英語教育

 国際生(帰国生・外国籍生)が中学では34%、高校では32%を占め、日常生活の中で異文化に触れることができるだけに、コミュニケーションを重視した同校の英語教育は高い評価を得ています。

 ひとりひとりの英語力に合わせ、多段階の習熟度別クラス編成(現在は、英語圏帰国生中心の国際英語クラス2段階、一般英語クラス3段階を合わせ5段階)を採用し、「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能に「思考力」を加えた5技能をバランスよく育てることで、発信力の高い英語力を身につけていきます。

「読む」「書く」「聞く」「話す」「思考力」の5技能をバランスよく育てる
ひとりひとりの英語力に合わせ、多段階の習熟度別クラス編成

国際交流プログラム

入試制度

 昨年度より、受験生が自分の力をもっとも発揮できるチャンスを見つけられるように、以下の入試を実施しております。

(1) 適性検査型入試の実施 
(2) 得意科目入試(日本語の4技能のバランスを試す国語四技能型、英検準2級レベルの試験となる英語特化型、深い思考力を測る出題の算数特待型。国語・算数・英語の3教科から得意科目を深掘りした問題に加え、国語と英語については対話型試験を実施)
(3) プレゼンテーション入試(課題に取り組む力、自由な思考力と表現力を重視) 
(4) 2科・3科選択型入試では、全日程で英語を選択可能
(5) 各試験の英語においては、英検準2級以上取得で加点制度あり
(6) 2科・3科入試、適性検査型入試では、成績が優秀な場合は入学金または、入学金および1年次の授業料免除
(7) 算数特待型では、入試得点率80%以上で入学金または、入学金および1年次の授業料免除

「啓明学園中学校」は複数回受験できる

2024年度「啓明学園中学校」入試要項

教科横断型探究学習「Peacemaking project」

 これからの社会では海外はもとより国内でも異文化に接する機会が増えていきます。次代を生きる中高生にとって、異文化を理解し、多様性を認識するためのグローバルスキルを身に付けておくことは、必須なことと言えるでしょう。

 80年以上前の1940年、帰国生のために設立された、帰国生教育のパイオニアとして「世界を心に入れた人を育てる」ことを教育理念のひとつとする啓明学園。同校のグローバル教育に注目が集まるのは当然のことなのかもしれません。その軸となっているのは、グローバル社会に対応できる主体的な学びの姿勢、および思考力・判断力・表現力の研鑽を目的とした、中3から高3までの4年間で展開する教科横断型探究学習「Peacemaking project」です。

 同プロジェクトでは、世界の国・地域についての基礎的な知識を習得することに努め(中3)、世界の諸問題を教科横断的に学習し(高1)、高1の1年間で設定した自分のテーマについて、課題解決に向けたグループ討論を行い、それを成果報告書としてまとめていく(高2・3)ことになります。日常が「インターナショナル」という恵まれた環境に加え、国際的なテーマを解決していく過程において、異文化・他者を理解する力を育むことは、世界のために貢献する「Peacemaker(平和を築く人)」を築きあげる道のりなのです。

海外研修プログラム

学校概要

所在地:東京都昭島市拝島町5-11-15
アクセス:JR青梅線・西武拝島線「拝島駅」スクールバス6分、JR中央線・京王線「八王子駅」スクールバス中央線30分・京王線20分、JR中央線「立川駅」路線バス25分
電話番号:042-541-1003

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《編集部》

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