多様性を配慮した制服の導入効果とは…カンコ―学生服調査

 カンコ―学生服は2024年8月6日、「多様性に配慮した制服の導入効果の検証」の調査報告書の配布開始を発表した。学校制服の変更・追加導入(女子スラックスの導入含む)により「気候への適応行動」「多様性意識の向上」などが多くみられた。

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調査報告書「多様性に配慮した制服の導入効果の検証」
調査報告書「多様性に配慮した制服の導入効果の検証」 全 5 枚 拡大写真

 カンコ―学生服は2024年8月6日、「多様性に配慮した制服の導入効果の検証」の調査報告書の配布開始を発表した。学校制服の変更・追加導入(女子スラックスの導入含む)により「気候への適応行動」「多様性意識の向上」などが多くみられた。

 学校制服を製造・販売するメーカーとして、カンコー学生工学研究所として、学校制服変更後の効果や状況を調査し、制服づくりに生かしたいと考え、お茶の水女子大学グローバルリーダーシップ研究所、特別研究員 内藤 章江氏と共同研究を実施し、調査報告書をまとめた。

 調査対象は2018年から2023年に制服変更を検討した中学校2,027校。2023年12月中旬から2024年1月中旬にWeb調査を実施し、441校から回答を得た。

 学校制服の変更・追加導入(女子スラックスの導入含む)により期待した効果は、「多様性意識の向上」「ジェンダー意識の向上」「制服の機能面の充実化」が高かった。導入後のようす(効果・影響)は、期待の高かった項目に加え、「気候への適応変動」や「制服の選択・着用における躊躇の排除」が多くみられた。

 内藤氏は「同調査の結果が学校制服における『多様性配慮』とは何であるのか、何のために制服を変更しアイテムを追加するのか、今一度考えていただくきっかけとなれば幸いです。」とコメントしている。

 なお、同報告書は、学校関係者を中心に7月下旬ごろより無料配布しており、今後、カンコー学生工学研究所Webサイトでも公開を予定している。

《中川和佳》

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