2025年3月4日(火)、令和7年度(2025年度)北海道公立高等学校入学者選抜の学力検査が実施された。
リセマムは、練成会の協力を得て、学力検査「英語」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。
<英語>講評(練成会 提供)
大問数4題、小問数34問と例年通りの出題形式でした。単純に単語や文法の知識を問う問題はほとんどなく、問題文から読み取った内容をいかに英語で表現できるかを試す問題が中心となっています。
大問1はリスニング問題でした。過去3年と同様に配点35点、英文を読む回数は問1・問2は1回、問3・4は2回でした。問4は新傾向で、放送された英文の内容に合うようにメモの2か所の空欄に入る英語を書く問題と、メモに関連する質問の英文を自分で考えて書くというの問題が出されました。
大問2小問集合は小問6題で配点は16点でした。問1は対話が成立するように空欄に適切な1語を選ぶ問題、問2は週間天気予報と合うように空欄に適切な1語を補充する問題、問3はメッセージアプリのやり取りを見て、2箇所の空欄に適当な英文を書く問題でした。基本的な英語力に加えて、情報を処理する能力が試されます。
大問3は<A><B><C>に分かれた読解問題で配点は35点でした。<A>は飲食店のメニュー表をもとに答える問題でした。問1の空所に当てはまる語句を選ぶ問題は、所持金で買うことができる組み合わせとなるように3つの商品を選ぶものでした。また、問3では「ピザ、サラダ、飲み物から1つずつ選ぶ」という条件のもとに商品を注文する英文を書きますが、この時点では飲み物を頼んでいないということを読み取らなければなりませんでした。<B>は世代間交流ができるシェアハウスに関するスピーチでした。例年通り、本文内容に関する記号問題と英語の質問に英語で答える問題が出題されています。本文から該当する箇所を探し出せるかどうかがポイントでした。<C>はそれぞれの季節で楽しめることについて、2人の先生と2人の生徒が会話をしている英文でした。身近なテーマで記号問題も多く、過去3年と比べて取り組みやすい問題でした。
大問4は英作文の問題で、配点は過去3年と同様に12点でした。(2)は「私の人生で最も大きな経験」が何なのかを、be動詞 is につながる形で正確に書くことができるかどうかがポイントでした。(3)はその理由を2つ、合わせて24語以上で書く問題でした。自分の考えをミスなく書けるようにするため、普段から教科書の英文をしっかり書けるように練習をしましょう。
全体的に基本知識を中心に英語を「聞くこと」、「読むこと」、「書くこと」に関する3つの技能がバランスよく出題されました。日頃から教科書にあるQRコードを読み取ってリスニングの練習をしましょう。また、情報を整理しながら自分の考えを形成し、自由に表現する練習をしましょう。
このレポートは2025年3月4日(火)に速報として練成会により作成されたもの。
協力:練成会