ニフティは「習い事」に関するアンケート調査を実施し、2025年3月6日にレポートを公開した。習い事をしている小中学生は全体の8割にのぼり、通っている日数は週1日がもっとも多かったが、週4日以上と回答した人を合計すると36.8％に達した。一方、約7割が今までにやめたいと思った習い事があると回答した。
調査は、2024年12月24日から2025年1月20日にかけてインターネットで行われ、現在通っている習い事の内容や頻度、やめたいと思った習い事などについて2,158人から回答を得た。対象は同社が運営する子供向けサイト「ニフティキッズ」の訪問者で、小中学生を中心に行われた。
調査結果によれば、小学生で習い事をしている人は84.2％であるのに対し、中学生では72.7％と10％以上減少している。これは、部活や勉強が本格化し、学校生活が忙しくなることが影響していると考えられる。また、2024年の調査では、小学生の習い事率は88％、中学生は77％であり、全体的に習い事をしている子供は減少傾向にある。
習い事の数については、小学生でもっとも多い回答が「1つ」で、10％以上の人が「5つ以上」と回答した。中学生も同様の傾向だが、「1つ」「2つ」と答えた人が7割以上を占め、小学生と比べると習い事の数を絞っていることがわかる。
習い事の内容については、前年と同様に「学習塾・くもん」と「ピアノ」が小中学生ともに上位を占めた。特に「学習塾・くもん」に通う割合は、小学生が43.3％に対し中学生は54.5％と大幅に増加している。3位以下の順位は小学生と中学生で異なり、小学生は「水泳」「英語」「ダンス」、中学生は「英語」「習字・書道」「武道（空手・柔道・剣道）」が人気である。
習い事をやめたいと思った理由としては、「上手くできないから」という意見が多く、周りと比べて自分が下手だと感じたり、塾の場合は成績が上がらないことに悩む人が多い。また、習い事の時間を遊びや自由時間にあてたいという意見も多く、先生や指導者とあわないことや、習い事を始めたきっかけが自分の意志ではない場合もやる気につながらず、やめたくなるケースがあるようだ。
初めて習い事をした年齢については、「4～5歳」がもっとも多く、つぎに「～3歳」、3位は「小学校1・2年生」であった。小学校入学前に習い事を始める人が半数以上を占め、年齢が上がるごとに初めて習い事をする人の割合は減少している。
初めてした習い事は「ピアノ」が1位、「水泳」が2位であった。今後やってみたい習い事としては、小中学生ともにダンスの人気が高く、小学生では「絵」が1位、中学生では「ダンス」が1位であった。「ピアノ以外の楽器」は小学生の3位、中学生の2位に入り、芸術系の習い事に憧れる人が多いことがわかった。
「ニフティキッズ」は2002年に開始された、おもに小中学生を対象とする子供のためのサービス。子供の相談に子供が答える「キッズなんでも相談」や、インターネットを楽しく安全に使うための「わが家のインターネットルール」を作成できるコーナー、保護者や先生に向けた情報提供も行っている。
