近年、子供の視力低下が急速に進んでいる。文部科学省が2025年2月12日に発表した最新の「学校保健統計調査」によると、小学生の3割以上、中学生では約6割が視力1.0未満となっている。こうした状況を受け、子供の視力矯正について関心を持つ保護者は多いのではないだろうか。
一方で、子供、特に小学生がコンタクトレンズを使用することに対し、不安を感じる保護者もいるだろう。実際のところ、保護者はわが子の「視力矯正」に対し、どのように考え、行動しているのだろうか。
子供たちの本音は…6割以上がコンタクトレンズ使用に前向き
文部科学省実施の令和6年度学校保健統計調査によると、裸眼視力1.0未満の子供の割合は、学年が上がるにつれて増加しており、小学生で約36.84%、中学生で約60.61%、高校生では約71.06%に達している。視力低下により、多くの子供たちが学習やスポーツに支障をきたす可能性があり、日常生活を快適に過ごすためには、適切な視力矯正が欠かせないが、保護者としてはメガネとコンタクトレンズ、どちらを使用するか悩んでいるケースもあるだろう。
コンタクトレンズメーカーのメニコンが2024年に実施した、「子どものコンタクトレンズ選びに関する調査」を見てみよう。この調査は、視力が低い、または低くなり始めている小学4年生以上中学3年生以下の子を持ち、かつ、子のコンタクトレンズ使用開始に興味がある全国の1,000名の男女に対して行われたもの。ちなみに「視力が低いまたは低くなり始めている」は、視力0.9以下と定義している。
子供自身はコンタクトレンズの使用についてどのように考えているのだろうか。
調査では、子供自身に回答してもらっている項目がある。そのうちのひとつ「コンタクトレンズを使用したいと思いますか?」の問いに対し、子供は「使用したい」が23.5%、「どちらかというと使用したい」は40.8%であり、合わせて64.3%がコンタクトレンズの使用に前向きな意向を示している。

コンタクトレンズを利用したいきっかけとしては、「スポーツ時にメガネが邪魔だから」「おしゃれができるから」が上位を占めている。これは、部活動等によるスポーツへの取組み時間が増えたことによる生活習慣の変化や、思春期における外見への関心の高まりといった心理面を反映していると考えられる。

保護者の不安が使用を先延ばしにする要因に
保護者と子供の双方がコンタクトレンズの使用を希望しているにもかかわらず、 使用時期を先延ばしにしているのは、やはり保護者の不安が影響しているようだ。
アンケートでは、子供がコンタクトレンズを使い始めるにあたり、「不安なこと」についても質問している。その結果、もっとも多かったのは「目のトラブルや眼病にならないか」で55.3%。ついで「1人で装着できるか」が49.1%、「正しく手入れができるか」が41.7%、「出先で外れるなど、トラブルに対処できるか」が31.4%となっていて、やはり安全面や手入れの難しさへの不安が、子供のコンタクトレンズ使用の大きなハードルになっているようすがうかがえる。

では、保護者は、正しい知識を得るため、また不安を解消するために、現状では誰に相談したいと考えているのだろうか。「子供がコンタクトレンズを使い始めるにあたり相談したい相手(複数回答)」の質問については、1位が「眼科医」で65.3%、2位は「夫・妻・パートナー」で60.2%、3位が「コンタクトレンズ販売店」で18.1%。このほか、「コンタクトレンズメーカーの相談窓口」11.0%という回答もあり、多くが身近な人、もしくは専門家のアドバイスを受けたいと考えていることがわかる。

装着にあたっては正しい使用方法と適切なケアが不可欠。やはり、専門家からの指導やアドバイスを受けやすい環境にあるか否かは、保護者の心理面を左右する大きな要因かもしれない。
「Miruファーストコンタクト」で安心デビュー
コンタクトレンズは「正しく使えば年齢制限はない」とするメニコン。メニコンのグループ販売店MiruのWebサイト「Miruファーストコンタクト」では、初めてコンタクトレンズを使う子供と保護者向けに、適正な使用方法や正しい知識を学ぶ機会を提供している。
子供にコンタクトレンズを使わせるとなると、「きちんと管理できるのか」「子供でも扱えるのか」はどうしても気になるところ。これについてMiruファーストコンタクトの担当者は、「小さいうちから適切な取り扱いを習慣化できれば、安全に使用できます」と話す。コンタクトレンズの正しい取り扱いは、使用している限りはずっと行わなければならないもの。指導を子供時代に受けることで適切な使い方の習慣化ができれば、たとえ大人になっても大きなメリットではないだろうか。

また、屋外スポーツをしている子供や、花粉症の影響が気になる場合、「そもそもコンタクトが使えるのか」「どのレンズが適しているのか」と悩むこともあるだろう。これについてメニコンでは、子供それぞれの生活スタイルに合わせたレンズを提案できるという。成長期は視力が低下しやすいとも耳にするので、その時の度数に合ったコンタクトレンズを使用できるかどうかも懸念点のひとつだったが、「Miruファーストコンタクトなら、度数の変化やコンタクトレンズのトラブル時にもサポートがあり安心です。また、手持ちのコンタクトレンズが無くなるタイミングを目安に、提携の眼科医への受診を勧めるよう店頭で促しています」という。ライフスタイルや視力に合わせたコンタクトレンズを、専門家から提案してもらえる仕組みがあるのも安心だ。
そして、いざ子供がコンタクトレンズを使用するとなったとき、最初に立ちはだかるのは「うまく装着できるかどうか」という心配だろう。たとえ眼科で装着・取り外しの指導を受けても、家に帰ってから「やっぱりうまく付けられない…」ということもあり得る。そんなときは、メニコンの「Club Meniconアプリ」で提供されている、子供向けの装着・取り外し動画や、コンタクトレンズの使い方動画などのジュニアサポートコンテンツが便利。自宅で何度でも確認できるし、他の人がいない落ち着いた環境で時間を気にせず練習できるので、子供自身も安心なのではないだろうか。

まずはオンライン相談で不安解消を
とはいえ、いきなり子供を連れてコンタクトレンズ専門店などの店舗に行くのは、少しハードルが高いと感じる人も多いだろう。筆者も正直なところを言うと、「店舗に行くと、購入前提で話が進んでしまうのでは」という懸念があった。そこで、メニコンのオンライン相談を受けてみた。オンライン相談は平日午前10:30から午後6:30、土日祝日は午前10:30から午後5:30まで対応しており、事前予約は不要。URLをクリックするだけで簡単にスタートできる。
最初はビデオ通話だと思って少し緊張したのだが、実際には相談者側(筆者)はカメラオフのまま。
この日、相談に対応してくれた担当者は、女性のアバターで登場。最初は驚いたが、担当者から「部屋の映り込みなどを気にせず、気軽に相談できるように、ビデオオフの設定にしています」と説明があり、納得。ちょっとした隙間時間に親子で話を聞くことができ、自宅からでも背景を気にせず、メイクや洋服にも気を遣うことなくリラックスして相談できるのはありがたい。
オンライン相談では、コンタクトレンズを初めて使う人はもちろん、使用するレンズの種類変更や、他メーカーからの切り替えの相談も可能とのこと。「誰でも歓迎」という間口の広さが魅力だ。筆者自身、コンタクトレンズの知識はほとんどなかったが、ハードレンズとソフトレンズの違いに加え、ソフトレンズの1日使い捨てタイプ・定期交換タイプ・長期使用タイプの特徴や価格の違いまで、資料を共有しながら丁寧に説明してもらえた。

無理に購入を勧められることはないし、購入を考えた場合は、近くの店舗を紹介してもらえ、便利だと感じた。何より、「まずは話を聞いてみよう」というスタンスでも気軽に相談できる。さらに、購入後に疑問など、何かあればいつでもオンライン相談を利用できるのは、お守り的な存在で心強い。
これまで筆者は、「最初はメガネで良いかな」と思っていたが、実際に話を聞いてみると、子供が快適に過ごすための視力矯正の選択肢として、コンタクトレンズも十分アリだと感じるようになった。Miruファーストコンタクトのサポートがあれば、子供の「コンタクトレンズを試してみたい!」という気持ちにも、前向きに応えてあげられそうだ。
子供の視力が落ちてしまったとき、親としてはできるだけ負担の少ない、快適な視力矯正の方法を考えてあげたいもの。初めてのコンタクトレンズには不安がつきものだが、このようなサポートがあれば、安心して選択肢を広げられるだろう。親子で納得のいく「視力矯正の方法」を、見つけていきたい。
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