明治学院大学大学院は2025年3月14日、「情報数理学研究科(仮称)」を2027年4月に設置する準備を進めると発表した。同研究科は2024年度に新設された情報数理学部の学士課程教育をさらに発展させた研究・教育機関で、横浜キャンパスに2025年度完成予定の新校舎に設置する。
情報数理学研究科では、急速に進化する現代の先端情報技術において、数理(数学)を学問と技術を支える普遍的要素と捉え、教育・学問体系の基軸と位置付ける。単なる知識や情報技術の修得にとどまらず、明治学院大学の教育理念「Do for Others(他者への貢献)」の精神を堅持し、情報科学を人と社会のために役立てることができる教育と研究を構想している。
開設年度は2027年4月を予定。入学定員は博士前期課程(修士)が15名、博士後期課程(博士)が2名。学位名称は修士(情報数理学)、博士(情報数理学)となる。なお、研究科名称は仮称であり、開設時期や設置計画は変更が生じる可能性があるという。
同研究科は、2024年度に新設された情報数理学部の学士課程教育をさらに発展させた研究・教育機関として、「数理」を軸とした情報数理学を基礎に、量子コンピューティング、生成AI、セキュリティシステムなどの境界領域も俯瞰。社会のさまざまな場面で活躍できる高度な能力をもつ人材の育成を目指す。
同大は、2024年に明治学院大学初の理系学部として「情報数理学部」を開設。既存の学部・組織との有機的な連携、産学官連携を行うため「情報科学融合領域センター」もあわせて開設している。