学生の半数、物価高でバイト代足りず…スキマバイトの経験は?

 物価高におけるバイト代が「少なすぎる」と感じる学生が49.0%にのぼることが2025年3月12日、Studyplusトレンド研究所が発表した調査結果から明らかとなった。スキマバイトについては働いたことがある学生がわずか3.6%にとどまり、興味関心と実態は異なることがわかった。

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物価高におけるバイト代は適切だと思うか
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 物価高におけるバイト代が「少なすぎる」と感じる学生が49.0%にのぼることが2025年3月12日、Studyplusトレンド研究所が発表した調査結果から明らかとなった。スキマバイトについては働いたことがある学生がわずか3.6%にとどまり、興味関心と実態は異なることがわかった。

 「バイトに関するアンケート」調査は2024年11月25日から12月1日、学習管理アプリ「Studyplus」上で全国の高校生・大学生を対象に実施し、1,592名から回答を得た。

 調査結果によると、物価高におけるバイト代について「少なすぎる」と感じる学生は49.0%、「適切だと思う」と感じる学生は50.0%で、ほぼ半数にわかれた。また、アルバイトを始めた理由として「物価高の影響」は、高校生の7割、大学生の8割が「ない」と回答している。

 スキマバイトに関する調査では、「スキマバイトを知っていて働いたことがある」と回答した学生は3.6%にとどまった。一方、「知っているが働いたことはない」と回答した学生は68.8%にのぼった。スキマバイトで、利用したサービス名を聞いたところ、「タイミー」が52.6%でもっとも多く、ついで「シェアフル」が19.3%、「ネクストレベル」が10.5%となった。

 スキマバイトに対するイメージは、「自分のスケジュールに合わせて働ける」が77.2%でもっとも多く、「面接が不要で簡単に仕事を始められる」が43.9%、「急な出費に対応することができる」が35.1%。スキマバイトをしたことがない1,536人のうち、「今後スキマバイトをやってみたい」と答えたのは42.7%で、「やりたいと思わない」は26.8%、「どちらとも言えない」が30.5%であった。

 少子化による人手不足が騒がれる中、学生たちがアルバイトについてどのように考え感じているのか。今回の調査結果から、多くの学生が、日々の生活をより充実させるため、また将来のキャリアのために、学校生活や私生活とのバランスをとりながら働いていることがうかがえた。

 近年、新しい働き方として話題にあがることの多いスキマバイトについては、「存在は知っているし興味もあるが、やったことはない」という状況の学生が多いようだ。実際に働いてみた学生からの評価はおおむね良好だが、一部で課題も見られる。学生にとってあたり前の働き方になるかどうか、今後の動向が注目される。

《風巻塔子》

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