宮崎大学は、2025年2月25日に実施した2025年度一般選抜(前期日程)の理科(化学)の試験において出題ミスがあったことを発表した。合格発表後に判明したこのミスにより、合否判定を再度行った結果、新たに6名が合格となった。
出題ミスは、2月25日に実施した前期日程の理科(化学)で判明。大問3の(i)の下段文章2行目および図上における誤植で、「プロビタミンD₃」とすべきところを「プレビタミンD₃」と誤って記載していた。この誤りにより、影響を受けた大問3(i)の問2については全員正解とする措置が取られた。
ミスが判明したのは、3月14日に外部からの指摘を受けたことがきっかけである。入試担当副学長や作問委員会の代表者、作問委員による組織的な検証の結果、出題ミスが確認された。
この結果を受けて、合否判定を再度行ったところ、新たに6名(工学部工学科6名)が合格となった。また、3月7日に発表された工学部工学科の合格者1名については、より志望順位の高いプログラムでの合格となった。再判定により不合格となった受験者はいないという。
宮崎大学は、追加合格者や入学プログラムの変更があった受験者に対して、本人の意向に沿った対応を行うとしている。学長は「入学者選抜においてこのような誤りを発生させてしまったことを深くお詫び申し上げます」とコメントし、再発防止に向けた取組みを強化する意向を示した。