すみだ水族館は2025年4月23日、マゼランペンギンの赤ちゃんが4月10日と4月14日に誕生したと発表した。2年ぶりの誕生で、すみだ水族館生まれのペンギンは29羽となった。新たに誕生した「あられ」と「つづみ」は、現在バックヤードで飼育スタッフによる健康管理のもと、元気に成長している。
4月10日に誕生した「あられ」は、天気の「あられ」と日本で愛されるお菓子の「あられ」から名付けられた。兄の「あめ」と同様に天気とお菓子にちなんだ名前で、「感謝感激雨あられ」という言葉の通り、「生まれてくれてありがとう」という思いが込められている。両親の「アジサイ」と「チョコ」、兄の「あめ」の家族全員が大声でよく鳴くおしゃべり大好き一家に生まれた「あられ」も、声が大きく、食べることが上手で、初めてのゴハンもしっかりと食べた。
4月14日に誕生した「つづみ」は、両親の「パイン」と「たいこ」にとって初めての赤ちゃんだ。2015年にすみだ水族館で生まれた「たいこ」は、初のすみだ水族館生まれの母ペンギンとなった。名前は、両親とのつながりを考え、「太鼓」と同じ構造の楽器である「鼓」と「パイン」を輪切りにした形にちなんで名付けられた。
「あられ」と「つづみ」は、今後バックヤードを中心に生活し、7月以降に大人のペンギンが過ごすプールにデビューする予定。プールデビューまでの道のりやゴハンを食べるようすは、すみだ水族館の公式SNSで随時配信される。また、館内6階には新たな常設展示スペース「ペンギンアカデミー」を開設し、展示パネルで赤ちゃんたちの成長過程をほぼリアルタイムで紹介する。
「ペンギンアカデミー」では、ペンギンの1年間の暮らしの情報をパネルや動画展示で伝える。展示第1弾は「マゼランペンギンの子育て編」として、自然界でのペンギンの子育てのようすや、すみだ水族館で暮らすペンギンの成長過程を紹介する。今後は第2弾、第3弾と定期的に展示内容を更新予定。
さらに、ワークショップ「手のひらクラフト ペンギン赤ちゃん」や「ペンギン足あとスタンプ」用紙の配布など、ペンギンの成長過程を知ることができる企画も開催される。ワークショップでは、生まれたばかりのマゼランペンギンの赤ちゃんを実寸大でクラフト製作し、手のひらにおさまる赤ちゃんの小ささを実感できる。