厚生労働省は6月4日、2024年の人口動態統計月報年計(概数)を公表した。出生数は68万6061人で過去最少を更新し、9年連続の減少となった。一方、死亡数は160万5298人で過去最多を記録。自然減(出生数-死亡数)は91万9237人と過去最大の減少幅となり、少子高齢化の加速が鮮明になっている。
日本の人口動態を把握するために実施された同調査によると、2024年の出生数は前年比4万1227人減の68万6061人で9年連続の減少となった。合計特殊出生率(一人の女性が生涯に産むと推計される子供の数)も1.15と過去最低を更新し、前年から0.05ポイント低下した。
死亡数は前年比2万9282人増の160万5298人で4年連続の増加となり、過去最多を記録。この結果、自然減は91万9237人と過去最大の減少幅となり、18年連続のマイナスとなった。
婚姻関係については、婚姻件数が前年比1万322組増の48万5063組、離婚件数は同2081組増の18万5895組といずれも増加した。
少子化の進行が止まらない中、政府は少子化対策を「国の最重要課題」と位置づけ、子育て支援策の拡充を進めているが、出生数の減少傾向に歯止めがかかっていない状況が明らかになった。