【高校受験2026】都立高校、分割募集を廃止…通信制は2回入試へ

 東京都教育委員会は2025年6月10日、2026年度(令和8年度)東京都都立高等学校入学者選抜の実施方法の変更について発表した。全日制課程で実施してきた分割募集は、昼夜間定時制5校を除いて廃止する。通信制課程の選抜は、前期選抜と後期選抜の2回に分ける。

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2026年度都立高校入試の実施方法の変更について
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 東京都教育委員会は2025年6月10日、2026年度(令和8年度)東京都都立高等学校入学者選抜の実施方法の変更について発表した。全日制課程で実施してきた分割募集は、昼夜間定時制5校を除いて廃止する。通信制課程の選抜は、前期選抜と後期選抜の2回に分ける。

 全日制課程の分割募集廃止は、進路決定時期の早期化にともない、分割前期募集で不合格者を出したにもかかわらず、分割後期募集で定員が未充足となる学校などの状況を改善することが目的。2026年度入試からは、分割募集を廃止し、第一次募集で選抜することになる。

 ただし、一橋、浅草、荻窪、砂川、八王子拓真の5校の昼夜間定時制高校のみ、分割募集を継続する。2026年度入試から分割募集が廃止となる高校は、日本橋、八潮、蒲田、田園調布、深沢、竹台、大山、田柄、青井、足立新田、足立東、淵江、南葛飾、府中東、山崎、東村山、羽村、秋留台、野津田、中野工科、練馬工科の21校。

 一方、これまで4月上旬に行ってきた通信制課程の入試は、前期選抜と後期選抜の2回に分ける。前期選抜は入試時期を早め、第一次募集と同じ2月下旬、後期選抜はこれまでと同様に4月上旬に実施する。都立高校で通信制課程を設置しているのは、一橋、新宿山吹、砂川の3校。

 通信制課程では、自宅などで学習し、レポートなどの添削指導を受けながら、月2日程度の定められた日に登校し、面接指導を受けて学習を進める。不登校経験のある生徒らの進路の選択肢として、通信制課程を第一志望とする生徒も増加傾向にあることから、入試日程を2回に分け、従来より早い時期に前期選抜を実施することで、都立高校通信制課程を主体的に選択する生徒のニーズに応えるという。

 都立高校入試の内容や方法などの詳細は、9月末に公表予定の「東京都立高等学校入学者選抜実施要綱」で確認できる。募集人員については、「都立高等学校等の第1学年生徒の募集人員等の決定」により10月に公表予定。

《奥山直美》

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