ライフマップは、全国の高校生152人を対象に実施した「将来に対する不安や考え方」についてのアンケート結果を公表した。高校生が将来について不安に思う社会問題のトップは「お金・物価の問題(収入や生活費など)」で60.5%を占めた。
ライフマップでは、”徹底的な高校生目線”を行動指針に掲げ、高校生のリアルな声を拾い上げる実態調査を行っている。今回の調査では、同社を利用している全国の高校生を対象に、2025年4月1日~5月30日の期間、将来に対する不安や考え方について調査を実施。将来を考えるうえでの不安や、学びのニーズなど、高校生のリアルな本音が明らかになった。
「将来について考えるとき、不安に思う“社会のこと”はありますか」との問いに対して、もっとも多かった回答は「お金・物価の問題(収入や生活費など)」で60.5%。ついで、「就職できるかどうか」50%、「働き方(ブラック企業、長時間労働など)」45.4%が続き、経済的な将来不安が高校生にも影響を与えていることが明らかになった。
高校生が将来について前向きに考えるために望む授業としては、「職業体験ができる授業」42.7%がもっとも多く、ついで「お金・暮らしについて学べる授業」36%、「自己分析の授業」33.3%と続いた。将来に対する不安要素と連動した内容が上位にあがっており、経済的な不安を具体的な学びで解消したいというニーズがうかがえる。
将来について前向きに考えられると感じるのはどんな時か、との質問では、「得意なことや好きなことが見つかったとき」が最多の50%。ついで「誰かに『向いてるかも』と言われたとき」39.5%、「将来なりたい職業を見つけたとき」27.6%と続いた。得意なことや好きなこととの出会いが、自分なりの進路や将来像を考える出発点になっているようだ。
自由回答で聞いた「理想の将来像」については、自分らしく生きることや、経済的・精神的な安定を求める声が多くあがった。高校生たちが描く「理想の未来」からは、夢や野心にあふれた大きな目標というよりも、「自分らしく、安心して暮らせる日常」を大切にする等身大の価値観が見てとれる。
調査結果は、ライフマップのWebサイトから見ることができる。