かまくら国語塾は、全国の小学生を対象とした新たな文学賞「ことばの翼 子ども文学賞」を創設。2025年7月19日より作品の応募受付を開始する。作家・高橋源一郎氏を審査委員長に迎え、子供たちの「書きたい」という気持ちそのものに光をあてる新たな文学賞のあり方を目指す。
この文学賞は、子供たちが自分の心と向きあい、自由に物語を紡ぐ場をつくりたいとの想いから生まれたもの。評価や点数から離れ、時間をかけて物語を書くことで、子供たちは「今しか書けない物語」を生み出す。物語を書くことは、未来の自分へ宛てた手紙を書くことに似ており、「ことばの翼 子ども文学賞」はその手紙を自由に書きあげるための「滑走路」となることを目指している。
最大の特徴は、完成に至らなかった作品でも、その挑戦を讃える「みかん賞(未完賞)」の設置だ。壮大な物語の序章や、まだ結末の見えないお話、書きかけの断片など、すべてが審査対象となる。1万字以内の長編から、生まれたばかりの物語の芽まで、すべての「書きたい」を受け止めるという。
審査基準は「楽しんで書いたか」。審査委員長を務める作家・高橋源一郎氏のほか、読書教育のプロフェッショナルである笹沼颯太氏(Yondemy代表)、物語創作教育の第一人者である澤田英輔氏(軽井沢風越学園)など、文芸界・教育界の第一線で活躍する専門家が審査員として集まり、子供たちの表現に多角的な視点から光をあてる。
さらに、鎌倉市教育委員会・葉山町教育委員会の後援のもと、多くの企業・団体・個人が賛同と支援を寄せており、優れた作品を選ぶだけでなく、子供たちの「書いてみたい」を社会で支えあう仕組みを目指すとしている。
応募期間は7月19日から8月31日まで。対象は全国の小学生。テーマは自由で、字数は1万字以内、未完成でも応募可能。形式は手書き(写真・スキャン)、PDF、Wordなどで、公式サイトにて応募を受け付ける。大賞には図書カード3万円分が贈られるほか、高橋源一郎賞、審査員特別賞、みかん賞、かまくら国語塾賞が用意されている。発表は10月中旬を予定しており、入賞作品は記念冊子に収録される。
◆ことばの翼 子ども文学賞
応募期間:2025年7月19日(土)~8月31日(日)
対象:全国の小学生
テーマ:自由
字数:10,000字以内(未完成でも応募可能)
形式:手書き(写真・スキャン)、PDF、Wordなど
発表:2025年10月中旬予定(入賞作品は記念冊子に収録)
応募方法:応募フォームにPDF、wordのデータ、もしくは手書き原稿をスキャン・撮影したもの(スキャン推奨)を添付して応募する