子供のスマホ利用、中学生は11年で2倍に…高校生2時間超

 東京大学社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所は2026年3月31日、「子どもの生活と学びに関する親子調査2025」を公表した。小学生から高校生までの生活実態を把握するための調査で、メディア利用時間の変化や生活時間の傾向が示されている。

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子どもの生活と学びに関する親子調査2025 ダイジェスト版
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 東京大学社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所は2026年3月31日、「子どもの生活と学びに関する親子調査2025」を公表した。小学生から高校生までの生活実態を把握するための調査で、メディア利用時間の変化や生活時間の傾向などが示されている。

 調査は、2015年から継続して実施している共同研究プロジェクトの一環で、全国の小学1年生から高校3年生とその保護者を対象とした縦断調査。子供の生活や学び、保護者の関わりなどを毎年把握し、現在の実態だけでなく、時代による変化や成長過程を分析している。11回目となる2025年調査は7月から9月に実施され、約1万1,000件の有効回答をもとに分析し、結果を取りまとめた。

 「I.子どもの生活と学びの変化」に関する調査結果をみると、メディア利用時間はこの11年間で大きな変化がみられた。携帯電話やスマートフォンの利用時間は全学年で増加しており、小学4~6年生は2015年の11分から2025年には37分へ、中学生は44分から95分へ、高校生は96分から140分へと増加している。一方で、テレビやDVDの視聴時間は減少し、小学4~6年生は95分から65分、中学生は84分から52分、高校生は70分から36分となった。本やマンガ・雑誌を読む時間も全体的に減少している。

 また、デジタルメディアの利用状況も変化している。「自分専用」のスマートフォンを持つ割合は年々上昇し、2025年は小学4~6年生で38.5%、中学生で83.8%と過去最高の所持率となった。特に中学生は2015年の30.4%から大きく増加し、時代の変化がみられる。高校生の所持率は横ばいで、2025年は97.2%となった。

 学習以外の動画視聴やSNS利用は「ほぼ毎日」が小学4~6年生で約4割、中学生で5割台、高校生で6割強と日常化している。一方で、学習以外での生成AIの利用頻度は限定的な傾向がみられ、小学4~6年生の8割以上、中学生の7割弱、高校生の5割が「利用していない」と回答した。

 学習でのデジタル機器の利用については、2021年と比べて2025年は活用が進んでいる。端末を使って宿題をする割合は、小学4~6年生で3割から6割弱に、中学生で4割強から6割強に、高校生で6割から8割弱に増加した。勉強内容をインターネットで調べる割合は中学生・高校生で8~9割と高い水準にあるほか、メールやSNSで友達に質問する割合も中学生で6割、高校生で7割弱にのぼる。生成AIの利用は2025年時点で、小学4~6年生が1割強、中学生が3割強、高校生が6割弱となっている。

 同調査では学習意欲や学習動機、子供の勉強に対する保護者の関わりなどについても分析しており、リセマムでは今後、これらのトピックスについても順次掲載していく予定。

《畑山望》

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