高校受験は、子供にとって大きな挑戦であると同時に、保護者にとっても大きな節目だ。情報収集や志望校選び、塾の手配、学費の準備に加え、不安や緊張を抱えるわが子を支えながら受験に伴走した保護者も多いだろう。わが子が高校受験を終えたとき、保護者はどのように感じていたのだろうか。首都圏を中心に学校説明会や進路相談イベントを多数開催する進学相談.comは2026年2月、高校受験を終えた中学3年生の子供をもつ首都圏の保護者140人を対象にアンケートを実施した。本稿では、高校受験直後の保護者の回答から、「中学生の保護者に伝えたいこと」をテーマごとに紹介する。
受験を終えた保護者に「これから高校受験を迎える保護者へ、ひとことアドバイス」を聞いたところ、多くのコメントが寄せられた。そこからは、受験を乗り切るうえで大切なポイントが浮かび上がった。
テーマ1:学校見学「早めに、できれば中2から」
圧倒的に多かったのが「学校見学は早めに動くべきだった」という声。3年生になってからでは、模試・塾・部活の日程が複雑に絡みあい、行きたい学校の説明会予約が埋まってしまうこともある。また、成績の変動によって志望校が変わるケースもあるため、あらかじめ幅広い偏差値帯の学校を見ておくことが重要だ。
子供は思った以上に頑張るし、伸びることがあるので、幅広い偏差値(思っているより上のほうまで)の学校を、できるだけ早く見学しておくことをおすすめします。中3の夏以降にはあまり余裕がないので、できれば中2の段階でいくつか見ておけたらベターです(神奈川県|女子の保護者)
中3になってから学校見学するのは、塾の拘束時間が長かったり模試と日にちが重なったり、同じ日に複数の高校の文化祭があったりして想像以上に難しいです。中1・中2の頃から見学をはじめ、気になった学校は何度も足を運ぶといいと思います。(神奈川県|男子の保護者)
たくさんの高校のパンフレットなどがもらえるフェアから始めて、実際に子供本人と見に行く事が志望校決定への近道かなと思います。結局、子供が見て、なんとなくでも、ここに来たい、ここに来るのかなぁと思ったり、想像できるところを受験する事になりました。(神奈川県|女子の保護者)
志望校が決まってなくても良いので、2年生のうちに、学校説明会や合同説明会に足を運ぶのは、高校というもののイメージがついて良いかもです。(神奈川県|その他)
テーマ2:内申点「1年生から。資格も早めに」
内申点は短期間では上がりにくいため、早期からの意識が必要だ。特に英検・漢検・数検などの外部資格が内申加点や入試優遇につながるケースが多く、「早めに取得しておくべきだった」という声が目立った。また、「私立志望だから内申は関係ない」と考えていた保護者が、私立の併願確約制度に内申点が絡んでいることを知って慌てるケースも多数あった。
神奈川県の公立高校は2年の3学期分から内申点に関わるので、3年になってから頑張るのでは遅いです。英検や数検なども受験できる回数が限られますので、2年の秋ぐらいから準備しておいた方が良いと思います。(神奈川県|男子の保護者)
中2の冬から塾に行き内申10アップしました。すべては本人のやる気次第。サポートすることしかできませんがとても大切です。努力は必ず報われる、そう信じて頑張ってました。(神奈川県|女子の保護者)
私立への進学を考えている場合、内申点が重要なので、1年生のうちから内申を取れるようにすることが大事。3年生の定期テストの点数が高くても2年生の内申が低く、内申が上がりませんでした。(神奈川県|男子の保護者)
内申点を把握し勉強してました。(東京都|女子の保護者)
英検、漢検のポイント加算には大変助けられました。(東京都|男子の保護者)
テーマ3:メンタル「子供の意思を尊重し、親は平常心で」
受験に関して最も多くの保護者が語ったのが、「口出しを抑え、子供を信じること」の難しさと大切さです。子供が自分で決めた志望校へのチャレンジは、結果がどうあれ大きな経験になります。親が不安のあまり先走ったり、ネガティブな言葉をかけたりすることが、かえって子供のやる気を削いでしまうことも。
まだ少しずつ自立していく過程の中3生とは、それなりに向きあい方が難しい。つい口を出してしまいがちだが、ぐっと抑えて前向きな発言を心がけて。親が思うより子供もちゃんと考えるようになってくる。(東京都|男子の保護者)
受験校を親の意向ではなく、子供本人が決めると、どのような結果であっても家族が前向きに進むことができるように思います。(東京都|女子の保護者)
結果的に子供が決めたところに合格できたのは、本人の行きたい気持ちだったのだと思う。子供の心と体を大事に、親子でたくさん話しあってください。どんな結果も乗り切った事実が子供の自信になります。(神奈川県|男子の保護者)
どこでも良い、はわからない、助けての合図だと思います。心が自立しているようで、不安だらけの中学生、寄り添ってあげる事と健康を気遣ってあげる事が安心に繋がりそうです。(神奈川県|女子の保護者)
テーマ4:その他、印象的だった声
想定外への備え、受験制度への理解、そして受験後を見据えた考え方など、保護者たちからはさまざまな視点のアドバイスが寄せられた。高校受験を経験したからこそ語れる印象的な声をまとめた。
順調に行っていても状況が急に変わることがあるので、さまざまな場合の選択肢を少しでも考えていた方がいざという時に慌てなくて済む。想定外が起きても慌てずに済む準備を。(東京都|男子の保護者)
親世代にはなかった併願優遇制度について、よく理解しておくことをおすすめします! 私はよくわかっておらず、併願優遇のない私立校に2度も見学に行ってしまいました。(東京都|女子の保護者)
受験が終わって開放されたように過ごしているわが子を見て、もっと勉強しろって思ってしまった(笑)。高校受験はあくまでも通過点。高校受験だけで人生が決まるわけではありません。(東京都|女子の保護者)
1人で抱え込まず、周りの人とのコミュニケーションを大切に。親も大変ですが、子供がいちばん頑張っています。子供の不安に寄り添いながら、最後まで信じてあげてください。(神奈川県|男子の保護者)
先輩保護者から寄せられたアドバイスには、これから高校受験を迎えるご家庭に役立つヒントが詰まっている。アドバイスを参考にしながら情報収集を進めるとともに、気になる学校があれば、実際に話を聞いたり、学校ごとの特色に触れたりする機会も大切にしてほしい。
「進学相談.com」を運営するリンクは、首都圏の私立高校合同相談会「第15回 高校進学フェスタ2026」を首都圏5会場で開催する。会場は、田園都市(9月12日)、等々力(9月22日)、溝の口(9月30日)、武蔵小杉(10月17日)、港北ニュータウン(10月24日)。対象は中学生とその保護者。完全予約制で、入場無料。
9月・10月開催 入場無料・完全予約制きっと見つかる、私の学校「進学相談.com」





