2027年度の中学受験を目指すご家庭は、そろそろ第一志望校・併願校を決定する時期だろう。
リセマムでは昨年に引き続き「中高6年間一貫教育を考える会」と連携し、お勧めの私立中学校をピックアップ。同会が発行する『とっておきの私立中学校』の中から抜粋して、注目校の魅力をお伝えしていく。
本記事でご紹介するのは、富士見中学校。東京都練馬区にある中高一貫の女子校だ。学校長・善本 久子先生からのメッセージの他、特色のあるプログラムなどを紹介する。
校長挨拶
3つの柱で躍進する新しい富士見
あいまいで不確実なVUCA時代と言われる中、世界における日本のプレゼンスは年々低下し、解決すべき課題が多くあります。環境問題や食糧危機、ジェンダーギャップなどもその1つ。そうした時代をしなやかにタフに変えていける「社会に貢献できる自立した女性の育成」が本校の教育目標です。その軸に、昨年から「食と農を中心とした探究」「金融」「芸術」という3本の学びの柱を据え、学びを展開してきました。こうしたテーマを通して、日本がもつ文化や美、課題を感じ、そしてグローバルな視点で見ると同時に、実際の体験と思考を繰り返して自分ごととして捉えていけるようになります。
子供たちは「ある高みの目標を見せてあげると、努力しそれを超えられるようになる」が私の信念です。適したハードルをそこかしこにちゃんと準備すれば、彼女たちは自分たちの力で学びの成功体験を積み、成長していけるという、生徒たちの無限の可能性を信じています。米穀・証券・美術の異業種で成功を遂げた創設者の精神に基づく学びも広がり、生徒たちに真摯に向きあう教師集団と共に、チャレンジと成長の6年間の学校生活が待っています。そして、実り多き学びや体験の中で、個性や可能性を芽吹かせ、共感力のような非認知能力を高めながら、社会を彩る人を育てていく学校です。一緒に楽しみ、自分の可能性と世界を広げていきましょう。

米・金融・芸術の“本物に触れる”学びの三本柱
社会に貢献できる自立した女性となるために、そして自分で幸せを実現できるようになるために、富士見では米穀・金融・芸術という3つを軸に“本物に触れる”探究学習を実践しています。新しい学びを創る「開発部」を設置し、金融教育を牽引する「ファイナンシャルセンター」と国際教育プログラムや海外研修・留学などをサポートする「グローバルセンター」を配置して学びを加速しています。
自他の幸せのためにお金をマネジメントする
今年度力を入れているのは特に金融教育! 社会を支えるのも、自分の人生を支えるのも、経済と金融は必須の知識です。ストックマーケットゲームやクラウドファンディングなどの体験を通して、社会が抱える課題に向きあい、自分ごととして課題解決に関わる意識が芽生えます。中3~高1は、チームに分かれて1,000万円(仮想通貨)を企業に投資し、約4か月間の運用成績と運用レポートの優秀なチームはそれぞれ賞が与えられます。昨年は「日経STOCKリーグ」初参加にして、2チームが上位0.5%に与えられるルーキー賞を受賞しました!

1粒のお米から世界を見通す
田植えから始まる「食と農」を中心とした探究学習では、体験的な学びを通じて米一粒を生産することの重み、消費者としての選択、食生活について学び、経験し、持続可能な社会の未来への貢献へと思いを発展させます。植えた米は、稲刈り、パッケージ製作まで行い、「富士見米」として文化祭で販売しています。


本物にふれ、日本の文化・芸術を創造する
同校の創設者は、国内で初めて日本画専門美術館を設立し、学内には約400点の芸術作品を所蔵、一部は日々の学校生活でも身近に鑑賞できます。美術館との連携講座や日本画制作、箏曲や三味線の演奏など、日本文化を体験を通して深く学ぶことができ、本物の芸術を知り、語れる国際的人材へと成長します。

大手企業との連携で、生徒がおこづかい管理アプリを開発中!
今年度、富士見の中3~高2の希望者約50人が取り組んでいるのが、おこづかいアプリの開発“おこづかいプロジェクト”です。三井住友フィナンシャルグループと金融サービスの開発・提供を行うFinatextグループと組んだ新しい金融教育の取組みです。このおこづかいアプリ開発では、十代のころから自分のお金の使い方を考え、身に付けると共に、「お金を使った時の満足度や幸福度が分かるようにする」という提案も学校から加えられました。
「お金を自分でマネジメントできることは、自分だけでなく他者や社会のためにもお金を活用して貢献したり、身の丈にあったお金の使い方で幸せを得ることできるようになります」と善本校長先生は話します。自分の中で何にお金を使うことが幸せか、それにはどんな金額や使い方がふさわしいのか、どう計画的に貯めるのか、といったことを可視化することで気付くことができるからです。4月から2チームに分かれて開発を進めており、生徒たちは企画・デザイン・プログラミングなどそれぞれの役割を担いながら、プロのエンジニアのサポートを受けてアプリ制作に取り組んでいます。完成後には、コンペを行なってどちらかのアプリを選び、実用化へ動く予定です。

学校概要
所在地:東京都練馬区中村北4-8-26
アクセス:西武池袋線「中村橋駅」徒歩3分
電話番号:03-3999-2136

