2023国家公務員総合職・教養区分423人合格…うち19歳43人

 人事院は2023年12月13日、2023年度国家公務員採用総合職試験(大卒程度試験)教養区分の合格者を発表した。申込者数4,014人のうち、合格者数は423人、倍率は9.5倍。受験可能年齢の引き下げにより、合格者数は前年度(2022年度)に比べ65.9%増と大幅に増加した。

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2023年度国家公務員採用総合職試験(大卒程度試験)教養区分の合格者発表
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 人事院は2023年12月13日、2023年度国家公務員採用総合職試験(大卒程度試験)教養区分の合格者を発表した。申込者数4,014人のうち、合格者数は423人、倍率は9.5倍。受験可能年齢の引き下げにより、合格者数は前年度(2022年度)に比べ65.9%増と大幅に増加した。

 国家公務員採用総合職試験(大卒程度試験)は、政策の企画・立案または調査・研究に関する事務をその職務とする係員の採用試験。教養区分は、専攻分野にとらわれない広範な見識を有する学生や外国の大学の卒業者など多様で有為な人材の確保ができるよう、企画立案に係る基礎的な能力の検証を重視した試験区分。

 第1次試験は10月1日、第2次試験は企画提案試験などを11月25日に、政策課題討議試験、人物試験を11月26日に実施。12月13日に最終合格者発表が行われた。

 2023年度は受験可能年齢を19歳(2023年4月1日時点)へ引き下げ、第1次試験地を9試験地へ拡充したことで、申込者数は前年度比36.0%増の4,014人と増加。うち女性は41.3%にあたる1,656人と、申込者数・女性割合ともに過去最高となった。

 第1次試験合格者数は2,531人、最終合格者数は423人で、倍率9.5倍。受験可能年齢の引き下げにより合格者数は前年度より168人増加。女性の合格者数は138人で、合格者数全体に占める割合は32.6%と、前年度より1.5ポイント低下した。

 また、受験可能年齢の引下げに伴い、新たに受験資格を有することとなった19歳(2023年4月1日時点)の合格者数は43人で、全体に占める割合は10.2%。今年度の19歳(大学2年生の場合)の合格者の採用時期は、おもに2025年度(大学4年生時)の「官庁訪問」を経て、2026年4月の見込みとなっている。

 今回の合格者発表を踏まえ、2023年度の総合職試験全体(春秋計)の合格者数は2,450人(対前年度313人増)、倍率は7.5倍(同1.1ポイント減)。全体の女性合格者数は821人、合格者数全体に占める割合は33.5%となり、合格者数、割合ともに過去最高となった。

《畑山望》

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