ランドセル工業会は、2024年4月に小学校へ入学する児童の保護者を対象にランドセルの購入に関する調査結果を発表した。人気のカラー1位は、女子は「紫/薄紫」、男子は「黒」だが「黒」は年々減少傾向にあることがわかった。購入金額の平均は5万9,138円。
ランドセルの購入に関する調査は、全国の20～69歳の男女で、2024年4月に小学校に進学する児童の保護者を対象にインターネットで実施した。子供が第一子かどうかは問わないが、ランドセルを新しく購入した人（おさがり、中古ではない）が対象。調査期間は2024年2月2日～5日。サンプル数は1,500件。
購入したランドセルの色は、男の子の1位は定番カラーの「黒」51.4%となった。6割を下回っており、例年と比較して減少傾向にあるのがわかる。2位「紺（ネイビー）」17.5％、3位「青（ブルー）」13.3％は増加。5位には昨年まで「こげ茶」がランクインしていたが、今年は新たに「うす茶（ライトブラウン、キャメル）」がランクインした。
女の子の1位は「紫／薄紫（スミレ、ラベンダーなど）」28.5％が引き続き最多で拡大基調にあり、定番カラーの「赤」10.6％が継続して減少した。2位「桃（ピンク、ローズ）」21.0％、3位「水色（スカイブルー）」16.8％は増加傾向にある。「うす茶（ライトブラウン、キャメル） 」は男女とも5位にランクインしており、男女両方から人気のある色だといえる。
ランドセル購入の検討時期は「4月」17.1％が依然としてもっとも多いが2位は「12月」13.4％で全体的に分散傾向にある。夏までには大半が検討していることがわかる。購入時期は「5月」20.0%がもっとも多く、ついで「8月」12.3%。早期化傾向にあるという。
検討・購入に際して訪れた場所は「GMS/大型スーパー/モール」41.5％が昨年同様に1位となった。実際にランドセルを背負って体感する子供が増えている傾向にあり、ランドセル選びがイベントとして定着してきているのがわかる。
購入を決定した理由の1位は「子供の好きな色だった」51.7％で、2位「デザインがよかった」35.5％、3位「軽かった」23.2％と続く。前年よりデザインの割合が増加し、機能性の項目が軒並み微減、横ばいといった結果になった。
購入金額の平均は5万9,138円となり、平均価格はわずかに増加した。
また、全国からランドセルに関わる会社のメンバーが集まり、ラン活の豆知識や業界のさまざまな情報を紹介する「ランドセルくらぶ研究室」では、最新のランドセルのトレンドカラーについて動画を新たに公開した。動画では、「男の子編」「女の子編」「ジェンダーレス編」と3つのパートに分け詳しく紹介している。グラフやランドセルの写真を用いてわかりやすく、トレンドカラーについて解説している。動画は4月2日以降、Youtube、TikTokにて順次公開となる。
