東大生が答えるお悩み相談室「東大を目指したいちばんの理由はなんですか?」

 この「東大生に相談」シリーズは、読者から寄せられた質問やお悩みについて、東京大学に在学する現役東大生たちが答える動画企画だ。インタビュー形式で、読者・視聴者から届いた勉強や受験、大学生活などに関するさまざまな質問に答えていく。

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 この「東大生が答えるお悩み相談室」シリーズは、読者から寄せられた質問やお悩みについて、東京大学に在学する現役東大生たちが答える動画企画だ。インタビュー形式で、読者・視聴者から届いた勉強や受験、大学生活などに関するさまざまな質問に答えていく。

 今回は、前回に引き続き、偏差値35から2浪して東京大学に合格し、現在はカルペ・ディエムの代表取締役社長を務める東京大学経済学部4年生の西岡壱誠氏と、東京大学教育学部3年生の橋本匠氏が対談だ。東京大学進学に関心のある中高生だけでなく、受験、勉強、大学生活などに漠然と不安を感じている人にも、ぜひご覧いただきたい。 *動画撮影の2024年3月時点

東大に入ることの「最大のメリット」とは

--前編では「東大を目指そう」という話がありましたが、お二人が東大を目指した一番の理由はなんでしたか。

西岡:僕は、先生から「東大に行け」と言われたからですね。

 テストの点数が悪くて、赤点上等で、高校2年生の時の英語の点数が3点だった記憶があります。中学2年生の時には、三者面談を3時間やって「お前はなんでそんなに勉強しないんだ」と怒られるくらい、全然勉強してなかったんですね。かつ、部活動にも全然参加しない。サッカー部を3日でやめたんですよね。生徒会にも、内申点のためだけに入ってて、本当に何もかも、モチベーションがないような人間でした。

 このままだと本当にダメだぞと怒ってくれる先生がいて、「お前が今こうなってるのは、自分には何もできないと思って、劣等感があるからだ。だったら自分ができないと思ってることをやってみろ」と言われたんです。

 確かに僕は、すごい劣等感にまみれてて、あいつはすごいこいつはすごいと、自分には何もできないとずっと思っていたので、なにか1個で良いから見返してやりたいなって思ったんです。

 別に東大じゃなくても良かったんですけど、でもやっぱ格好良いですよね、東大。ナンバーワンでみんな知っていて。だからこそ自分が行ったら変われるように思ったんです。だから東大を目指したというのが、僕の経緯です。

橋本:僕が東大を目指した理由は、東大の問題がめっちゃ面白かったからなんです。

 どういうことって思うかもしれないんですけど、元々ずっと部活動をやってて高校3年生になっていきなり「大学受験」っていうものが目の前に現れたんですよね。大学受験といっても将来の目標も考えてないし、どうしようと悩んでたときに、ちょうど学校の先生が「この問題解いてみろ」と、ある問題を見せてくれたんですね。そのとき出てきた問題が「円周率が3.05より大きいことを証明せよ」という東大の問題でした。

 円周率って小学校のときは3.14だし、中高ではπと習う。「演習率が3.05より大きいことを証明せよって、そんな考えたこともないような問題を出す面白い大学ってどこだろう。こんな面白いことやってる環境に入ったら自分ももっと成長できる気がする」と思って調べたら、東京大学だった。

 西岡さん、さっき格好良い東大生に憧れて、と話してましたけど、具体的にどんなところが格好良いって思ってたんですか?

西岡:ほかの東大生にも聞いてるんだけど、東大が格好良いっていう理由が明確にあったわけではないんだよね。

 地方から出てきた子に、東大に入った理由は何ですかと聞いたときにいちばん驚いたのは、「声優さんと結婚したかったから」っていう理由ですね。社会的な肩書きを持ってたら声優さんと結婚できるんじゃないかと考えて、自分が知っているものの中で1番可能性が高そうだったのが「東大」だったらしいんです。この男の面白いところは、それで東大模試1位になってるとこなんだよね。

橋本:その目標で…(笑)。

西岡:そう、その目標で…(笑)。

 その人はまあ、まだ声優さんと結婚はしてないんですけどね(笑)。だけど、憧れを膨らませた結果、東大に来たっていう人は結構多いかもね。

--東大に入って感じた「東大のメリット」を教えてください。

西岡:橋本君は東大のメリットってどんなときに感じたことがある?

橋本:人だけじゃなくて、たとえば、学術機関とか博物館とかにいったときも「東大生なんですけど、少し質問したいことがあって…」と聞くと、喜んで答えてくれるということはあるなと思います。

西岡:それはあるね。

橋本:南極にすごく興味をもっている友人がいて、南極観測隊の研究所のようなところに遊びに行ったときに、「話を聞きたいです」って言ったら、その機関の偉い人と繋げていただいて話を聞けたという友人もいました。

 東大生だからなのかはわかりませんが、肩書きの力は強いなと思いますね

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《カルペ・ディエム》

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