高校生の86%が日本の将来に不安…電通リサーチ調べ
電通総研は12月15日、若者問題研究所「電通ワカモン」を発足。その第一弾として、高校生を対象にアンケートを行った結果をまとめて発表した。
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
同社では、今の10代〜20代を取り巻くさまざまな環境や社会問題を分析し、若者の現状に迫る研究プロジェクト「若者問題研究所(略称:電通ワカモン)」を立ち上げた。同研究所の目的は、若者の抱えている問題から目をそらさず、若者たちが問題を克服していくために、企業や社会がサポートできることは何かを追求していくこととしている。
高校生の将来なりたい職業についての質問では、1位「公務員」(20%)、2位「大企業の正社員」(19%)、3位「介護士・保育士・看護士」(11%)の順となった。
日本の将来をどう思うかについて聞いたところ、「日本の将来が不安」と答えた割合は全体で86%、男女別では男子が84%、女子は88%が不安であると回答した。不安要素としては「将来の就職」が80%、大学受験が69%のほか、「日本の景気」51%、「年金がもらえるか」32%と社会に対しても関心のある様子がわかる。
いまの高校生(1992〜1995年生まれ)は「ゆとり教育を受けた世代だが、そういわれることをどう思うかという質問に対して「ゆとり世代といわれるのが嫌だ」と答えたのが77%となっている。その理由としては、「馬鹿にされているみたいだから」「将来を考えると不安」などを挙げている。
あなたの普段のキャラは?という質問では、33%が「普通」と答えており、「活発で明るい」が24%、「クールでしっかり」と「ユニークで個性的」がそれぞれ16%となっている。また、その場に合わせてキャラを変えるという人にキャラを変える理由を聞いたところ、「人間関係がスムーズになる」73%、「みんなで盛り上がれる」58%など、空気を読んでキャラを活かし合う相乗効果が意識されていることが伺える。
また、女子高生の「自分はオタクだと思う」率は58%で男子の51%より高くなっている。「学校やカラオケで、振り付きで踊れる曲」を平均3.7曲もっており、4人に1人が「(サンタや他校の制服を含め)コスプレ衣装を所有している」など、女子のほうが場を盛り上げる個性的なキャラが浸透していることがわかる結果となった。
《前田 有香》
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