岡山大と阪大が急上昇「2010年度 大学・研究機関 特許資産規模ランキング」
特許分析・経営分析を行うパテント・リザルトは6月6日、「2010年度 大学・研究機関 特許資産の規模ランキング」の集計結果を発表した。
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同ランキングでは、2011年3月末時点で公開されている権利継続中の登録特許を対象に、それらの特許1件ごとの注目度を評価する「パテントスコア」によりそれぞれの特許の重み付けをしたうえで、失効までの残存期間を掛け合わて得点化。機関ごとの合計得点により、各大学や研究機関が保有する特許資産を、質と量の両面から総合的に評価するものとなっている。
パテントスコアでは、特許出願後の審査プロセスや競合出願人によるけん制行為などの経過情報を指数化することで、それぞれの特許の注目度を客観的に測定しているという。
集計の結果、トップ3には「産業技術総合研究所(産総研)」、「科学技術振興機構(JST)」「農業・食品産業技術総合研究機構」がランクインした。
同日発表されたランキング上位20位までのうち大学は、5位に慶應義塾、8位に名古屋大学、9位に岡山大学、11位に東京工業大学、12位に東京大学、13位に東北大学、14位に九州大学、17位に広島大学、18位に大阪大学の9機関がランク入り。
中でも前年18位から9位と大きく順位を上げた岡山大学は、「権利化への意欲の高さ」の観点から高得点をあげており、他者に比べ早期に権利化されている点も特徴だという。技術分野別では、生命工学や環境化学などに強みを持っているという。
また、大阪大学も前年27位から18位へと大きく順位を上げており、前年に比べ登録件数が大きく伸びた点や、「権利化への意欲の高さ」「他者からの注目度の高さ」の観点で得点をあげているという。技術分野別では、生命工学や触媒などの分野に強みを持っているとしている。
《田崎 恭子》
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