リードする海江田万里候補、手厳しい論調
きょう投開票される民主党代表選。一般の国民は蚊帳の外だが次の首相になる新代表を選ぶ選挙だけに目が離せない。1回目の投票では過半数には届かないで、決選投票にもつれることが濃厚だ。
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2011年8月29日付
●民主新代表きょう選出、海江田氏優位保つ「決戦」なら前原・野田氏連携(読売・1面)
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●クイックサーベイ、カーシェア「利用したい」36%、つながり望む若者が先導(日経・15面)
ひとくちコメント
きょう投開票される民主党代表選。一般の国民や民主党員は蚊帳の外だが次の首相になる新代表を選ぶ選挙だけに目が離せない。
ただ、情けないのは5人の顔ぶれをみても小粒揃いで、まるで地方競馬のレースのようだ。きょうの各紙が1面トップや社説などでそのレースを展望しているが、大方の予想は「海江田万里経済産業相が小沢一郎元代表グループの支援を受けてリードしているが、1回目の投票では過半数には届かない見込みで、決選投票にもつれることが濃厚」との見方が強い。
「海江田氏優位保つ」と無難な見出しを打ったのは読売だが、東京、日経は「海江田氏、過半数厳しく」と決選投票にもつれ込むことを前提に展望している。
これが国民の声になると、読売の世論調査では、次の代表にふさわしい人は、前原誠司氏が48%でトップ。海江田氏は12%にとどまっている。
社説では、朝日の論調が手厳しい。「論戦を聞いて、私たちが最も疑問を抱いたのは海江田万里経産相だ」とズバリ指摘。脱原発に疑問を呈していたのに、公約に「40年以内に原発ゼロをめざす」と書いた。環太平洋経済連携協定(TPP)参加問題では「国を開くのが歴史の必然」と言っていたのに「慎重に検討」に転じた。「閣僚として担当した課題で、これほど主張が変わるのでは、政治家としての信念があるのかと首をかしげざるを得ない」と、早くも“アウト”の判定を下している。
一般的に、企業では「トップが会議で評論家のような発言をしたら会社は滅びる」といわれている。下馬評でリードしている代表候補は正真正銘のマネー評論家。そのことも念頭に置きながら投開票の行方を見守る必要がある。
【新聞ウォッチ】リードする海江田候補、朝日社説でも“アウト”判定
《福田俊之@レスポンス》
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