大谷大学、新教育プログラム「iPad×Education」の中間報告
京都市の大谷大学・人文情報学科では、学生にiPadを配布し、新たな教育プログラムを構築していく「iPad×Education」の2011年度の活動について中間報告をホームページに掲載している。
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
同大学では、新しいIT利用環境の到来を予測し、人文情報学科の教育・研究プログラムを刷新させることを目的に教育プログラム「iPad × Education」を2011年度よりスタート。震災の影響で導入が遅れたものの、6月には人文情報学科の第1学年から第4学年までの全学生にiPad2の配布を完了し、正課授業や課外活動、地域連携のなかでさまざまな取組みを行ってきたという。
2011年度前期には、正課授業のうち23科目でiPadを使用。出席管理をはじめ、教科書や資料の配布・参照といった利用、プレゼンテーション、ディスカッション、卒業制作(コンテンツ制作、アプリ制作)などにもiPadを活用しているという。
報告書には、それぞれの授業での具体的な活用方法と、担当教員によるコメントを掲載。教員からは「出欠管理の合理化が図れた」「授業への集中力が高まった」「授業中のディスカッションが盛んになった」「学生が互いに教えあうことで、学生同士のコミュニケーションが活発化した」といった意見が寄せられている。
また課外活動や地域連携の面では、昨年10月から11月にかけ大谷大学博物館で開催された特別展「親鸞-真宗本廟の歴史-」において、人文情報学科ゼミが開発に携わった「iPad博物館ガイドシステム」が採用された。開発にあたっては、中学生にもわかりやすいシステムをコンセプトに、大谷中学校の協力で体験・評価をしてもらいながら進められたという。
このほかにも、「iPad×Education」の取組みを紹介するホームページでは、iPadを用いた新しい教育プログラムに関する解説や、各種学会などにおける発表資料を公開している。
《田崎 恭子》
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