小中高で今年一番よく歌われる卒業式ソングは?

 eラーニング教材「すらら」を展開するすららネットは3月7日、「小中高生の卒業式に関する意識調査」の結果を公開した。同調査は、小学4年〜高校3年生までを対象に実施。「すらら」のログイン画面にて244名の回答を得た。調査期間は2月3日〜28日。

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 eラーニング教材「すらら」を展開するすららネットは3月7日、「小中高生の卒業式に関する意識調査」の結果を公開した。

 同調査は、小学4年生から高校3年生までの男女を対象に実施。eラーニング教材「すらら」のログイン画面にて244名(男性:59.8%・女性:40.2%/小学4~6年生:11.1%・中学生:74.6%・高校生:14.3%)の回答を得た。調査期間は2月3日〜28日。

 今年の卒業式で歌う歌(校歌や国歌以外)を尋ねた質問で、総合では「旅立ちの日に」(埼玉県秩父市立影森中学校教員)が1位となった。次いで「3月9日」(レミオロメン)、「旅立ちの日に…」(川嶋あい)となった。卒業生が歌う歌・在校生が歌う歌それぞれでも「旅立ちの日に」(影森中学校教員)がトップとなっている。

 一方、「仰げば尊し」や「蛍の光」等は歌う学校はあるようだが、ランキングには入らず、「レミオロメン」や「いきものがかり」など旅立ちや感謝、応援の気持ちをストレートに表現しているJ-POPが好まれているようだという。

 「卒業する時の感情で、次のうち近いものは何ですか」との問いでは、ポジティブな感情(嬉しい、すっきり、めでたい、期待感、幸せだ)が60.1%と強い傾向であり、立場別においても、卒業生60.8%、在校生59.6%と、卒業生・在校生ともポジティブな感情のほうが強い結果となっている。

 回答項目別に見ていくと、一番多かったのが「嬉しい」(45.5%)で、次いで「淋しい」(42.6%)、「すっきり」(32.0%)という結果となった。卒業生・在校生別では、卒業生で一番多かった回答が「嬉しい」(52.1%)であったのに対し、在校生のほうは「淋しい」(42.7%)が上位となっている。

 未来に対する不安感よりも、卒業に対する嬉しさや現状からの解放感、将来への期待感のほうが全体的に高く、いざ卒業するという立場になってもその傾向は変わらず、楽観的な前向きさが見受けられるとしている。

 卒業する時、感謝の言葉を贈りたいのは「担任の先生」と「友達」が53.3%でともに一番多く、次いで、「親」(51.2%)という結果となった。また、不平・不満をぶつけたいのは誰かとの問いでは、「いない」が40.6%で一番多いものの、次いで「担任の先生」(27.0%)、「友達」(19.7%)。「担任の先生」は、感謝の対象とも不平・不満の対象ともなっているようだが、今回の結果から、最近の子どもたちは「感謝」のポジティブな気持ちを、より強く持っていることが分かった。

 これまでの卒業式で一番印象深かったことは何かを聞いた質問では、「先生の涙」が15.6%で一番多く、次いで「友人の涙」(10.7%)、「先生の言葉」(9.0%)となった。

 また、具体的にどんなことが印象に残っているかを聞いたところ、“泣いたところを見たことの無い先生の涙”と言う声が多く、泣きそうにない先生が思わずこぼしてしまった意外な「涙」は、先生が一生懸命頭で考えた「言葉」より強く印象に残るようだ。

 「卒業式の主流な告白の仕方」については、一番多かった回答は「第二ボタンを男子から女子へ渡す」が43.9%でトップとなった。今も昔も変わらず、卒業式の告白と言えば「第二ボタン」のようだ。

《前田 有香》

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