豪華客船タイタニック、積まれていた唯一のクルマ
4月14日深夜、北大西洋で大型客船の「タイタニック」が氷山と衝突、15日未明に沈没、乗客乗員約1500人が犠牲となった。この船に積まれていた唯一、1台の自動車がルノーだ。
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ルノーが把握している資料によると、タイタニックがニューヨーク税関に提出するために用意した積み荷のリストに、自動車は1台だけが記載されている。1912年製、最新の「25CV」型だ。タウンカーないしクーペドゥビルといわれる車体を備えていたようだ。所有者はアメリカ人のウィリアム・アーネスト・カーター氏で、同じ船で帰国の途についていた。
当時のアメリカは、フォードが『T』型に大増産をかけているところで、自動車の大衆化に反発して、カーター氏は欧州車を北米大陸に持ち込むことにしたのかもしれない。氏は幸いにも悲劇から生還したが、ルノーは海の藻くずとなった。
キャメロン監督の映画で、ルノーが木製のパレットに載せられて船倉に収められるシーンがあるが、ルノーの資料によると木箱に入っていたらしい。このため、車両は未完成で、上陸後に組み立てられる予定だったとする資料もある。
豪華客船タイタニックが氷山と衝突、沈没…積み荷にルノー
《高木啓@レスポンス》
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