北海道北広島市に広がる「絵本から伝える情報モラル授業」

 情報教育研究所は、カークラフトが北海道北広島市立西部小学校へ絵本を寄付し、寄贈本を用いて「絵本から伝える情報モラル授業」を行ったと9月25日発表した。

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北広島西部小児童と絵本寄贈者
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 情報教育研究所は、カークラフトが北海道北広島市立西部小学校へ絵本を寄付し、寄贈本を用いて「絵本から伝える情報モラル授業」を行ったと9月25日発表した。

 同プロジェクトは、北海道の地元企業カークラフトと情報教育研究所との協同企画として2011年にスタートし、「子どもたちの心を育む環境づくり」を目的として、北広島市全小学校へ絵本寄付と情報モラルの授業を行うもの。北海道北広島市立西の里小学校に続き、今回は第2弾として9月24日に北広島市立西部小学校へ絵本寄付を行った。

 今回の授業は、北広島市立西部小学校の2年生児童に行われ、北広島市教育委員会と市内8校の小学校教頭が研究授業として参観した。今回の授業を通して、北広島市教育委員会やカーフラフト、情報教育研究所は、次のように語る。

 北広島市教育委員会 澤井氏は「今後この授業を参考に、市内の子どもたちが情報モラルを学べるよう検討していきたい。」「携帯電話から生じるさまざまなトラブルは、子どもたちの心を傷付けてしまうこともあり、情報モラル授業の必要性がある。」と語る。

 カークラフト 長嶋氏は「今後も継続的に絵本寄付活動を行い『地域で子どもたちを守る意識』が、一人でも多くの大人に高まることを望んでいる」と語る。なお、同社では市内の読み聞かせボランティアに限り「かもめ文庫」200冊を無料で貸し出している。

 情報教育研究所は「情報モラルの根底は『お互いがお互いを思いやる心』が大切。そのためにも、情報モラルに必要とされるメッセージ性の高い絵本を子どもたちが常に手が届くところに置いておくことは効果がある。」と提案する。

《工藤めぐみ》

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