9割以上の保護者「海外留学は有意義」…留学先は英語圏が8割
ベネッセ教育情報サイトが、海外留学・ホームステイに関するアンケートを実施した。9割以上の保護者が海外留学を「有意義」と感じていること、また、その経験で人間性を豊かにしてほしいと願っている保護者が多いことがわかった。
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同アンケートは、海外留学・ホームステイの経験を持つ子どもの保護者を対象に、2012年7月11日~7月17日の期間アンケートを実施し、293人の回答を得た。
子どもが滞在した国に関する質問では、オーストラリア (30.0%)、アメリカ(24.9%)、カナダ(15.4%)、ニュージーランド(9.6%)、イギリス(4.8%)などの英語圏が8割以上だった。一方、アジア圏は、中国、韓国、台湾を合わせても1割にも満たなかった。また、かかった費用を保護者に聞くと、「100万円未満」との回答が9割以上だった。
海外渡航の目的のトップは「海外の人との交流」が、71.0%でトップ。次いで、語学の取得が41.0%だった。渡航前の気がかりなことは、「安全について」が56.3%を占めていた。「生活に適応できるか」35.2%。「特になかった」と答えた人も17.1%存在した。
保護者から見て海外留学・ホームステイは有意義だったかという質問では、「大いに有意義」「ある程度有意義」あわせて9割以上だった。また、その経験がどのように生かされるといいと思うかという項目では、「仕事で使わなくても、視野の広い人間でいてくれればよい」が6割にのぼった。海外の経験によって人間性を豊かにしてほしいと期待する保護者が多いようだ。
海外留学・ホームステイの成果に関しては、半数以上が語学力が向上したと回答。学業面の成果も同様で、特にリスニングに効果を感じているようだ。一方で、短期間の留学だったなどの理由で成果を感じていない保護者もいた。
保護者が子どもがホームステイに満足しているかという質問には93.5%が満足しており、93.9%が子ども自身がその経験に満足している様子と回答。帰国後、日本から留学に行く人や海外からの留学生をサポートしていることや、興味の幅が広がり、さまざまな国の文化に触れたいと言っていることが理由にあがっている。
アンケート回答者のコメントを見ると、最初の頃は環境に適応できず、寂しさなどから保護者に連絡を取る子ども見受けられる。しかし、「人を見かけで判断せず、誰とでもコミュニケーションを図るようになった」「異文化に触れて子どもの視野が広がった」「帰国後も留学先の交遊関係を続けている」など、人間的な成長を実感する保護者が多いようだ。
《黄金崎綾乃》
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