長野県で複数ウイルスによる集団感染が発生
国立感染症研究所は2月21日、長野県内で開催されたバレーボール大会で、サポウイルス、A群ロタウイルスの2つの下痢症ウイルスが関わったと思われる集団感染事例があったと発表した。
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
管轄保健所の調査によると、患者はいずれも1月19日、20日に開催された小学校バレーボール大会に参加した1チーム16名(選手とその父兄、およびコーチ)中8名で、下痢、嘔吐の症状が出ていた。同チームの内でも19日のみに参加した者には症状が認められていないことから曝露は20日と推定された。発症者の共通食は20日の大会会場での昼食のみであったが、同じものを喫食したほかの4チームは発症者が確認されなかったことから、感染症と判断された。
発症者が8名と少なかったが、A群ロタウイルス陽性者は下痢を主症状に発熱・嘔吐などがみられたのに比べ、サポウイルス陽性者は腹痛・発熱などで比較的軽度の傾向であったという。A群ロタウイルス感染症は患者の緑色または白色便が特徴とされるが、このような特徴がなくてもウイルスが検出される場合があり、今回の事例もこのような特徴は認められなかった。
現在までにも複数のウイルスが検出された感染性胃腸炎の事例は報告されており、今後も複数のウイルスの関与を念頭におき原因究明に努めることが重要としている。
《黄金崎綾乃》
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