スマホではないがゆえの強み…シャープの電子辞書「Brain」
シャープの電子辞書「Brain(ブレーン)」は、顧客満足度で決定する「イード・アワード 2013 電子辞書」の高校生部門で2年連続となる最優秀賞を受賞。高い評価が得られた理由はどこにあるのだろうか、シャープ担当者に「Brain」の魅力の秘密について聞いた。
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このような機能を追加しても操作が複雑にならないよう、目的の語や項目にたどり着くための操作ステップを極力減らすようにしています。また、機能とは直接関係ないかもしれませんが、本体カラーが選べるのも学生さんには人気です。
--語句を調べるだけでなく、調べ学習、レポート作成など学習全般にわたって使えそうですね。
辰巳氏:辞書以外のコンテンツとして、書籍、参考書、問題集、学習ツールなどを用意していますが、実際に勉強する際にこれらを連携できるようなものを選んでいます。英語ならばTOEICの受験に役立つもの、関連のリスニング教材などと、相乗効果が期待できるものです。ほかにも予備校授業の動画コンテンツや、映画の字幕リスニングアプリと工夫を凝らしています。
--中高生にもスマートフォンやタブレットが浸透し始めており、辞書アプリもありますが、これらのデバイスと比較して電子辞書のメリットはなんでしょうか。
辰巳氏:情報の質が高いというのが電子辞書の最大のメリットだと思います。辞書にしろ教養コンテンツにしろ、内容は長年の利用で洗練されているため、信頼性、安心、安全性について担保された情報から調べることができます。
インターネットの検索ですと、記述内容の検証が必要なこともありますよね。操作性も検索専用機としての使いやすさも違うと思いますし、バッテリーの持ちといった性能的のメリットもあります。じつは、これらの特長は、インターネットにつながっていないスタンドアローン機だからこその特性であり、つまり電子辞書の良さは「スマートフォンではない」こととも言えるのです。学校でのスマートフォンの利用は禁止されていることが多いかと思いますが、電子辞書は受け入れられているということも、スタンドアローン機だからこその信頼性、安心、安全性が影響しているのでしょう。
また、複数の辞書を一括検索できることもスマートフォンの辞書アプリとは異なる部分です。1つの英単語を調べる時でも、複数の辞書を使って横断検索できる機能は電子辞書ならではだと思います。スマートフォンの場合は、その都度アプリを立ち上げる必要が出てきてしまいます。
--最後に、今後の製品など来年へ向けた取り組みなど教えてください。
辰巳氏:シャープでは、以前から「究極の電子辞書」を目指してBrainシリーズの開発を続けてきています。そのミッションは来年以降も変わらず続けていきます。調べやすさや機能面の追及は続けていきますが、例えば、検索履歴をより一層活用する機能なども面白そうです。
また、今年とれなかった部門賞「携帯性」について改善して、来年はぜひ全部門で入賞できるようにがんばりたいと思います。
--ありがとうございました。
イードは、2013年4月24日~5月7日、電子辞書を利用している中高生の保護者を対象に、電子辞書の「操作性」「検索機能」「画面の見やすさ」「携帯性」「デザイン」「耐久性」「コストパフォーマンス」の満足度および「総合満足度」を5段階でインターネット調査し、「イード・アワード2013 電子辞書」として2013年5月に発表した。シャープ「Brain」は「高校生・総合満足度」で最優秀賞のほか、「操作性」「検索機能」「画面の見やすさ」「デザイン」「耐久性」「コストパフォーマンス」の部門賞も獲得した。
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