NTTドコモのモバイル社会研究所は2025年7月14日、2024年11月に実施した「2024年親と子の調査」の中から、スマホの親と子のルールについての結果を公表した。スマホを所有している小中学生のうち96%がスマホのルールを決めていることが明らかとなった。
モバイル社会研究所は2024年11月、全国の小中学生1,300人とその親を対象に「2024年親と子の調査」を実施した。その結果、スマホを所有している小中学生の96%が何らかのルールを決めていることがわかった。もっとも多いルールは「勝手に課金・ネット購入をしない」で8割を超えている。ついで「スマホを使うのは決められた時間だけ」「アプリをダウンロードするときは保護者に相談し、追加料金をかけない」など、ルールは多岐におよび、時間や場所に関するルール、個人情報に関わるルールなどを取り決めている。
設定しているルールを学年別にみると、小1~小3の1位は「スマホを使うのは決められた時間だけ」で、小4~小6・中学生は「勝手に課金・ネット購入をしない」となった。学年問わず、課金に関するルールは多く、低学年では時間や場所に関するルール、高学年になると個人情報に関するルールが多くなる傾向がみられた。
地域ごとに何かのルールを多く設定しているといった傾向は確認できないが、スマホの所有率が高く、所有開始年齢が早い、近畿・関東は決めているルールの数が多い傾向だという。「スマホを使うのは決められた時間だけ」に関して、利用時間をルールに設定している子の方が、インターネットを終了する時間(スマホに限定せず)が早い傾向がみられた。
モバイル社会研究所では、長期休暇や進学・進級時は子供の生活リズムや交友関係が変わりやすい時と重なるため、その時期に、ルールを確認・見直すことを推奨している。また、親と子のルールとあわせ、閲覧内容のフィルタリングなどのペアレントコントロールの検討も呼び掛けている。なお、子供に関する調査結果は「モバイル社会白書2024年版」でも紹介しており、子供に関する調査結果だけではなく、ICT利用状況全般の調査結果を掲載しているという。