岩波書店、六法全書の刊行を終了…ネットの普及により需要低迷
岩波書店は7月、昨秋の平成25年版六法全書をもって刊行を終了したと発表した。インターネットの普及により、条文や判例へのアクセスが多様化し、六法全書の需要が低迷したのだという。
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同社が六法全書を初めて刊行したのは1930年。それまでの大型で高価な六法全書とは異なり、岩波版は袖珍本という小型の判型で、本邦初の参照条文・事項索引付きが大きな反響を呼び、たちまち刷りを重ねた。2008年秋からは「セレクト六法」「基本六法」「判例セレクト六法」の3種類の六法全書を毎年改訂してきた。
しかし、インターネットの普及により、条文や判例へのアクセスが多様化した結果、大学教育などの場において、六法全書の需要が低迷。同社は、これまで六法全書と一般書籍の両面で展開してきた法律書の刊行態勢を改めることにしたという。
80年余り続いた岩波版六法の刊行を終了し、今後は法律学の講座やシリーズ、単行書籍などの刊行にこれまで以上に専念するとしている。
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