2014年の新卒採用充足率は前年並み、すでに前年程度の内定者数を確保
マイナビは9月26日、国内企業を対象に行った2014年新卒者採用についての「2014年卒マイナビ企業新卒内定状況調査」の結果を発表した。2014年の新卒採用充足率は前年並みとなり、すでに前年程度の内定者数を確保していることが明らかになった。
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
調査は、回答用紙を郵送してWEBまたはFAXで回答を受け付ける方法で、国内企業8,000社に送付、上場企業479社を含む国内企業2,057社から回答を得た。調査期間は8月1日~8月30日。
最初に今年度の採用充足率について聞くと、85.0%となりほぼ前年並みだった。内定者数もほぼ前年並みを確保しており、学生にとっての就職環境はかなり改善しているようだ。ただし内定者への満足度は、「質・量ともに満足」が前年比1.8ポイント減の37.4%と、4年連続で減少している。
内定基準については、近年厳しくする傾向が続いていたが、今年度は「前年並み」が前年比2.6ポイント増の82.5%となり、厳格化傾向は弱まっていると言える。
次年度(2015年卒)の採用活動については、「今年より厳しくなる」との回答が6割超の60.4%となった。特に小売と商社でこの割合が高い。採用数は、約8割の企業が「今年度並み」と回答している。中でも小売とソフトウェア・通信では、増やす割合が高かった。採用でもっとも重点を置くのは、今年の採用活動で厳しかった理由のトップに挙がった「母集団の形成(エントリー)」が最多の28.9%となった。特に上場企業でこの増加幅が大きい。採用手法では「学内セミナー」「特定学校への訪問」などが増加しており、ターゲット校を定めて採用に力を入れていくようだ。
インターンシップについては増加傾向にあり、2015年卒に向けてこの夏から秋口に行う企業は前年比5.1ポイント増の37.8%となった。特に上場企業では47.9%と、ほぼ半数の企業が実施している。2016年卒では広報活動開始が12月から3月に後ろ倒しとなるが、インターンシップは2015年卒と同時期の「夏休み」に行う企業が多く、33.4%となった。
2016年卒の採用スケジュールは、広報活動開始が3月、選考開始が8月と後ろ倒しに変更される。この変更が採用活動にとって「マイナスとなると思う」との回答が7割超の73.0%で圧倒的に多く、特に小売で高い割合となった。
《宮坂 英里》
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