体力テスト、昭和60年頃と比べ依然低い水準
文部科学省は10月15日、平成24年度体力・運動能力調査結果を公表した。新体力テスト施行後の15年間では、小学校高学年以上の年代で緩やかに向上しているものの、体力水準が高かった昭和60年頃と比較すると、依然低い水準になっていることが明らかになった。
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
同省では、国民の体力の維持・増強や健康の保持・増進に役立てるため、昭和39年より体力・運動能力調査を実施し、実態を明らかにしている。調査対象は、全国の小中高校生と専門学校生、大学生、成年、高齢者。
6歳から19歳の青少年の体力・運動能力の年次推移の傾向をみると、体力水準が高かった昭和60年頃と比較して「中学生男子の50メートル走(スピード)」「ハンドボール投げ(巧ち性・筋パワー)」「高校生男子の50メートル走」以外は、依然低い水準になっている。
新体力テスト施行後の15年間では、ほとんどの項目で横ばいまたは向上傾向がみられる。また、合計点の年次推移をみると、小学校高学年以上の年代では、緩やかに向上している。
平成24年3月に策定されたスポーツ基本計画では、政策目標として「今後10年以内に子どもの体力が昭和60年頃の水準を上回ることができるよう、今後5年間、体力の向上傾向が維持され、確実なものとなること」を掲げている。
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