予習復習をしている学生は4割未満…大学生の学習調査
国立教育政策研究所は4月16日、大学生の学習状況に関する調査結果を発表した。85%の学生が興味がわかない授業でもきちんと出席するものの、予習復習をして授業にのぞんでいる学生は4割に満たないことが明らかになった。
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同調査は、大学生の学習実態を把握し、政策立案に活用するため、2013年12月~2014年1月に実施。200学部(1学部あたり12名)の計2,400名を対象に調査を依頼し、1,649名の有効回答を得た。回答者の平均年齢は20.7歳。
大学の授業と自分自身の関係について、「卒業後にやりたいことは決まっている」72.9%(「よくあてはまる」+「ある程度あてはまる」の計)、「大学での授業はやりたいことと密接にかかわっている」65.4%、「授業を通じてやりたいことを見つけたい」67.9%と、6割以上は将来や大学の授業に対して前向きである。
授業に対する取組みは、「興味がわかない授業でもきちんと出席する」85%、「なるべく良い成績をとるようにしている」81%、「グループワークやディスカッションに積極的に参加している」62.4%、「必要な予習や復習をしたうえで授業にのぞんでいる」38.5%、「大学の友人どうしで授業の予復習やわからないところの勉強をする」58.2%。予習復習をしている学生は4割に満たなかった。
大学入学後の経験について、「授業の履修方法やカリキュラムについての体系的なガイダンス」は67.4%が有用だったと回答。一方、「短期の海外留学」は87.3%、「インターンシップ」は64.1%、「資格試験などの受験準備のための科目・講座」は45.2%が経験していないと回答した。
入学後に思ったり感じたりしたことについて、「授業の内容についていけてない」44.7%、「専門分野が本当に自分に合っているのかよくわからない」49.4%、「できれば別の大学に転学・編入学したい」20.7%という結果だった。
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