同庁では、平成7年度より毎年度、国民の国語に関する関心を喚起することを目的に、日本人の国語意識の現状を調査する「国語に関する世論調査」を行ってきた。
調査結果によると、「役不足」の意味を聞いたところ、本来の意味「本人の力量に対して役目が軽すぎること」を選択した人は41.6%、「本人の力量に対して役目が重すぎること」と取り違えている人は51.0%だった。このように、本来の意味を選んだ人の方が少ない語句が見受けられた。
そこで同庁は、国民が慣用句に親しむきっかけとなるよう、また、コミュニケーション上の食い違いが生じないようにするため、「国語に関する世論調査」を基にした動画を作成し公開することにした。
動画は、平成12年~24年度「国語に関する世論調査」において取り上げた慣用句等に関する調査結果を基に、4分前後の1話で完結する。「役不足」のほか、「煮え湯を飲まされる」「敷居が高い」「気が置けない」など全20話をYouTubeの文部科学省公式チャンネル「MEXTch」にて、毎月第1金曜日と第3金曜日の14時に新しい動画を1話ずつ追加して公開していくという。