日本の若者、6割が海外勤務に関心なし…アジア調査国でもっとも内向き志向
日本の10代後半の若者の6割が海外勤務に関心がなく、アジアの同世代の若者に比べて内向き志向が強いことが、「働き方や仕事に対する価値観の意識調査」結果から浮き彫りとなった。将来の生活に対しては、調査国中もっとも悲観的な傾向にあった。
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調査は、人材サービス企業のアデコグループが1月、アジアの9つの国と地域で行った。対象は、「Z世代(ジェネレーションZ)」と称される15~18歳の男女。各国100人にインターネットで実施した。
「将来、海外で働きたい」という回答は、日本は調査国中でもっとも低い12%。ベトナムが69%、タイとマレーシアが68%など、新興国の若者は海外勤務への関心が高かったが、日本の若者はそれとは対照的に内向き志向が強い傾向にあった。「海外で働きたいと思わない」という日本の回答は、調査国中もっとも多い62%に上った。
「親世代よりも豊かな生活を送れると思うか」という問いでは、「そう思う」は30%、「そう思わない」は24%。将来の生活について、調査国中でもっとも悲観的な傾向が示される結果となった。「そう思う」という回答はタイ72%、ベトナム69%、マレーシア60%、「そう思わない」という回答は、タイ4%、シンガポール6%、ベトナム7%など、他の調査国と大きな差が出た。
将来リタイアする年齢では、66%が「60歳以上」と回答。他国の若者の多くが60歳までにリヤイアすると予想しているのに対し、日本の若者はもっとも長く働くことを予想していた。
一方、「給与レベルがよくなくても、より良い研修やさまざまな経験ができる会社で働きたいか」という問いに対しては、「そう思わない」という回答が日本は27%と、調査国中で最多だった。
「特定の企業への忠誠心よりも、良い仕事があればいつでも転職したいか」という質問では、「そう思う」という回答が43%と、調査国中でもっとも高かった。アジア各国と比較すると、日本の若者は転職に積極的で、経験よりも給与レベルを重視する傾向がみられた。
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