学校裏サイト、不適切な書き込みが前月より急増…東京都教委

 東京都教育委員会は5月21日、学校非公式サイト(学校裏サイト)などの平成26年4月の監視結果を公表した。不適切な書き込みの件数は、前月の1.6倍となる915件。「自身の個人情報の公開」がもっとも多く、811件に上った。

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不適切な書き込みに占める各校種の割合
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 東京都教育委員会は5月21日、学校非公式サイト(学校裏サイト)などの平成26年4月の監視結果を公表した。不適切な書き込みの件数は、前月の1.6倍となる915件。「自身の個人情報の公開」がもっとも多く、811件に上った。

 学校裏サイトの監視は、インターネット上での誹謗(ひぼう)・中傷、個人情報の不用意な公開などを防止するため、平成21年6月から都内の全公立学校を対象に行っている。不適切な書き込みについては、サイトの運営者などに対して削除要請も実施。監視結果は、定期的に学校や教育委員会へ情報提供している。

 巡回監視実施校数725校のうち、学校裏サイトなどが検出された学校数は125校(小学校6校、中学校59校、高校59校、特別支援学校1校)。ほとんどが中学校と高校で、全体の94.4%を占めた。

 検出された不適切な書き込みの件数は915件。このうち、もっとも多いのは「自身の個人情報の公開」で811件と、88.6%を占めた。次いで、「虐待・暴力被害、飲酒・喫煙などの不適切行為」83件、「他人の個人情報の公開」15件、「誹謗中傷」6件だった。「違法・犯罪行為」「家出」「自殺・自傷」については0件だった。

 3月の結果と比較すると、学校数は154校から29校減の125校となったものの、不適切な書き込みの件数は565件から915件へと1.6倍に増えた。中でも、もっとも多かった「自身の個人情報の公開」は、480件から811件に急増した。

《奥山直美》

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