奨学金の返済分を給与に付加、企業が奨学金返金救済制度を設立
眼鏡製造販売を手掛けるオンデーズは、奨学金の返済分を給与に上乗せして支給する制度を2014年12月より導入する。深刻化する奨学金滞納問題への取り組みとして企業による支援を行う。
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同社が導入する「奨学金返金救済制度」は、社内試験に合格し、学生の時に奨学金を受給しており現在も奨学金返済を続けている社員を対象に、月々の返済額を給与に上乗せした金額を支給する。
奨学金制度は学生が自立して学ぶことを支援する制度で、学生が卒業後に返還した奨学金が、次の世代の奨学金として利用される。
同社では、奨学金返還は次世代に繋がる大切な資金との考えから、学生を終了した新社会人の生活と、次世代の学生を企業としてバックアップする体制づくりのために制度を設立した。
これから返済を開始する新社会人のリスクを企業が加担することにより、社員のモラルや生産性の向上、企業全体の活性化を目指すという。
日本学生支援機構によると、奨学金滞納者は2012年度末で33万4千人。1998年の滞納者は15万人で、倍以上に伸びているという。奨学金滞納の主な原因として、不況による収入減と支出増、安定した雇用に就けないなどがあげられている。
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