東芝グループがCSR活動を紹介、タンザニアの就学前教育に注力

 12月5日、東芝グループは、全国の事業所で展開されるさまざまな社会貢献活動(CSR)を一斉に行うイベント「東芝グループ 社会貢献一斉アクション2014」をJR川崎駅前の東芝ビルで行った。

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東芝CSR推進室室長の大森圭介氏
東芝CSR推進室室長の大森圭介氏 全 12 枚 拡大写真
 東芝グループ労働組合連合会副会長の降旗将明氏は、1995年から続けているカンボジアに学校を建設するプロジェクトについて発表した。このプロジェクトは「カンボジアのこどもに学校をつくる会」(現JHP・学校をつくる会)への支援から始まっており、現在も活動を続け、組合員に社会貢献活動の機会提供を行っているという。

 最後にセーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 海外事業部プログラム・オフィサーの芦田崇氏が、東芝との協働プロジェクトについてのプレゼンテーションを行った。芦田氏は、タンザニアは人間開発指数(HDI)でも下位30に属する貧困国のひとつであり、さまざまな問題を抱えているという。その中で就学前教育(ECD)に注目し、東芝とともに幼稚園に相当する施設の建設を行った。

 このプロジェクトでは、椅子・机・教材(教師用含む)など学習環境の整備、遊具の整備、子どもセンターの教師育成支援(研修等)、地域住民への働きかけなどを行い、小学校前の教育の重要性を説くもの。貧困国や紛争国では、小学校・中学校までは比較的就学するものの高校以上の教育まで継続されないという問題がある。就学前の教育環境を整備することで、高等教育の理解、継続につながることを期待しているという。

 芦田氏は、現地で教育環境が根付くには、施設や機器のメンテナンス、人員の教育など継続的な支援や取り組みが必要で、企業支援の必要性を訴えた。これに対し大森氏は、現地の自立・発展のために今後も協力を続けたいと答えていた。
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《中尾真二》

中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。エレクトロニクス、コンピュータの専門知識を活かし、セキュリティ、オートモーティブ、教育関係と幅広いメディアで取材・執筆活動を展開。ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から使っている。

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